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航空レーザ測深技術、2チームが開発挑戦 地理院

 オープンイノベーションによる航空レーザ測深技術の開発を目的として「航空レーザ測深の精度向上、作業効率化に資する技術開発」への参加企業を募集していた国土地理院は19日、6者によるマッチングイベントを経て結成された2チームが「フィルタリング作業を効率化するソフトウェア」の開発に挑むことを発表した。

 開発に挑むのは▽アイサンテクノロジー▽アジア航測▽ユニテック―の3社で構成するチームと、▽アジア航測▽オービタルネット▽ユニテック―の3社で構成するチームの2チーム。

 国土地理院は、建設生産プロセスの最上流である測量段階からデータの3D化を図り、これを設計、施工、維持管理の各段階で流通・利活用する環境整備を進める一方、精度が確保された3次元データを効率的に取得できる技術開発を加速する必要があると考え、オープンイノベーションによって、航空レーザ測深技術を開発することにした。

 アイサンテクノロジーやアジア航測らの2チームは、これから12月にかけて技術開発に挑戦。12月~2月には現場実証・評価を行い、3月にこの技術開発の成果を取りまとめる。

 地理院は、今回の技術開発が成功すると、▽ダム貯水池の堆砂量▽河道の土砂堆積量―などをこれまでより短時間のうちに、かつ安価に把握できるようになると期待している。