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本庄高生に建設業の魅力など紹介 東諸地区で企業見学会

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▲写真は講座、見学会の模様

 宮崎県高岡土木事務所(境光郎所長)と東諸地区建設業協会青年部(溝口雅之部長)は8月28日、宮崎県立本庄高等学校の生徒を対象とした企業見学会を開催した。建設講座や現場見学を通じて、参加した1年生約20人が建設業に対する理解と興味を深めた。

 高岡土木事務所で行われた講座では、河川や砂防、道路、ダムといった社会インフラが果たす役割を担当者が説明。ダムに関する講話では、治水や利水といった役割及び種類のほか、大雨時には24時間体制で放流準備等に取り組んでいることを紹介した。

 生徒からの「仕事をする上で徹底していることは」との質問に対し、高岡土木事務所の担当者は、土木が地域住民の生活に密着し、これを守ることを第一に考えていると回答。仕事のやりがいを問う質問に対しては、「地域の方々から感謝される」「自分が携わったモノを多くの方に使ってもらえる」などと答えた。

 講座後には、富士ピー・エス・志多・松本JVとオリエンタル白石・大和開発・旭建設JVが施工する県道高鍋高岡線本庄橋上部工の現場に移動。高岡土木事務所の担当者が、老朽化や大雨等への対応、安全な通行の確保といった工事の目的を説明した。

 また、施工を担当する両者の現場担当者が、模型を使ってプレストレストコンクリートの特徴を紹介。コンクリートとPC鋼材を使った同橋の構造的特徴のほか、張出架設工法を採用した工法的特徴について、イラストや映像を使って分かり易く解説した。

 説明後には、生徒からの質問に担当者が答え、施工中の上部工や作業の模様を見て回った。見学会に参加した畝原瑠伽さん(15歳)は、「安全面に特に注意しながら、地域の役に立つモノを造っていることが分かり、建設業に興味を持った」と話した。

 青年部の溝口雅之部長は、「土木事務所での講話や建設現場の見学を通じて、専門領域以外の学生に対しても建設業の魅力を伝えていきたい。建設業に対して興味を持ち、将来、進路を決定する際に建設業が選択肢の一つになれば」と期待を込めた。