建設ネット企画画像 四角 四角

新人の離職防止へ、関わり方など学ぶ 宮崎県電業協会

B00057494_2   B00057494_3   B00057494_1

▲写真は挨拶する牛島会長、講師の佐久間氏、研修の模様

 一般社団法人宮崎県電業協会(牛島宏会長)は9月11日、宮崎市内で2019年度の経営セミナー「新人離職防止・定着化のためのメンター講座」を開催した。セミナーには、県内各地から会員企業の経営者や幹部職員、電業関係者ら約30人が参加。新人や若手の離職を防ぐために求められること、メンターのあり方などを解説した。

 セミナーでは、株式会社建設経営サービスの提携講師で、一級販売士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタントの佐久間寿美江氏(株式会社研修屋代表取締役社長)が講演。「新人はいま何を望んでいるのか」「上司先輩はどう関わっていくべきか」といった新人の心理と上司・先輩の効果的な関わり方などについて説明を行った。

 講演の中で佐久間氏は、企業にとって新人・若手は「ダイヤモンドの原石」であり、離職が減れば、売上拡大やコスト削減による財務状況の改善、社内のモチベーションや対外的な評判の向上などに繋がることを強調。本人にとって「無理してまでいる理由や意味がない」ことが、離職の大きな原因になっていることを説明した。

 これを踏まえ、新人・若手の離職を防ぐためには「相手を認める」「自身が育てられた方法をそのまま適用しない」「先輩・上長が価値観の違いを理解する」「観察と傾聴でやる気スイッチを見つける」「成長イメージが見えるように対話して腹落ちさせる」「言葉と手本で丁寧に教える」「育成に複数で関わる」ことが必要と指摘。

 その上で、新人・若手の職場への適応や人格的成長を促し、キャリア発達を支援する「メンター」の具体的な役割や必要となる意識・スキル、教え方・指示命令・言葉かけのポイントなどを解説した。佐久間氏は、新人・若手が「この会社に居たいと思える環境」や「頑張ろうと思える理由」をつくることが大切などと説いた。