第4次安倍再改造内閣が9月11日に発足し、石井啓一氏の後任の国土交通相として公明党政調会長代理の赤羽一嘉氏(衆院・兵庫2区)、吉川貴盛氏の後任の農林水産相として自民党の江藤拓氏(衆院・宮崎2区)が就任した。
赤羽氏は東京都出身の61歳。慶応義塾大学法学部を卒業後、三井物産勤務を経て1993年に初当選し、現在8期目。衆院国土交通委員長、財務副大臣などを務めた経歴を持つ。国交相が交代するのは、15年10月の石井氏の就任以来約4年ぶり。
江藤氏は本県門川町出身の59歳。成城大学経済学部を卒業後、建設大臣などを務めた江藤隆美・元衆議院議員の秘書を経て、2003年に初当選した。これまでに、農林水産副大臣、内閣総理大臣補佐官などを歴任し、今回が初めての入閣となる。
第4次安倍再改造内閣では、復興相に自民党の田中和徳氏(衆院・神奈川10区)、防災相・国土強靱(きょうじん)化相には自民党の武田良太氏(衆院・福岡11区)が就く。
■石井国交相が退任、在任期間は歴代最長
石井啓一国土交通相は9月11日の臨時閣議後に会見し「国土交通行政の課題が山積する中、全力で取り組んだ。やり残したことはない」と大臣在任期間を振り返った。石井氏の在任期間は3年11カ月で、国交相として歴代最長となった。
石井氏は15年10月の就任以降、「熊本地震や西日本豪雨など、相次ぐ災害対応に全力を挙げた」と述べた。さらに、社会全体の生産性を高める『生産性革命プロジェクト』に触れ、「i-Constructionをはじめ、国土交通行政のあらゆる分野で生産性向上を進めた」と在任時の成果を強調した。在任期間中に成立させた法律や国会承認案件は47件だった。
旧建設省の技術職員から国政に転じた経歴を持ち「私が職員として勤務した時代は終電後の帰宅が当たり前だった時代。歩みは遅いが、働き方改革は少しずつ進んでいる」とも話した。