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ゼロ災達成へ安全水準の向上を 片地工務店と昭友会

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▲写真は挨拶する片地社長、朽木会長、大会の模様

 株式会社片地工務店(片地昭次代表取締役)と安全衛生協力会の昭友会(朽木充嗣会長)は9月6日、宮崎市内で2019年度の安全推進大会を開催した。大会には同社及び昭友会から多数の職員が参加。「安全衛生と品質管理の向上」を基本方針に掲げ、無事故・無災害を達成に向けて、積極的な安全衛生対策の実践に努めていくことを誓った。

 挨拶で昭友会の朽木会長は、人手不足をはじめとする建設産業の課題解決へ、働き方改革や建設キャリアアップシステムなどへの対応が必要であることを指摘。一方で、フルハーネス型墜落制止用器具の着実な導入や不安全設備の撤廃、不安全行動の抑制といった事故の未然防止対策を強化する考えを示し、これに対する理解と協力を求めた。

 労働災害防止の意義を参加者一同に問いかけた片地社長は、各自の生命や健康はもとより、家族の生活や企業の存続を守るためにも「我々は労働災害の防止に取り組まなければならない」と強調。熱中症対策にも留意しつつ、「今大会を契機として、労働安全衛生水準をより一層向上させ、ゼロ災を目指して努力して欲しい」と呼び掛けた。

 安全表彰では、企業表彰を受賞した▽イマムラテクノ▽内倉建設▽カワムラ―の3社、個人表彰を受賞した▽秦豪彦氏(ハタ商会宮崎)▽福島正敏氏(ヒラヌマ)▽野別善幸氏(宮崎システム工業)―の3人、社員表彰を受賞した伊福裕人氏に対して表彰状と記念品を授与。受賞者を代表して、カワムラの川村雅宣代表取締役が謝辞を述べた。

 宮崎労働基準監督署の福山栄隆署長のメッセージを代読した川俣篤彦安全委員は、基本ルールを守る安全の原点に立ち返ることの重要性などを説いた。片地工務店の奈良信幸工事部長は、現場パトロールに於ける指摘事項や改善状況を解説するとともに、昨年度に続き「墜落制止用器具使用の徹底」を現場重点目標に掲げることを説明した。

 社員表彰を受賞した伊福氏が「安全の重要性を各自が深く認識し、一致団結して安全の遂行に邁進し、明るい家庭、明るい職場、明るい社会を築くよう、無事故達成を目標に誠心努力することを誓う」と宣言。閉会の辞を述べた昭友会の片地蔵治副会長は、今大会で学んだことを生かし、災害ゼロを達成してもらうよう参加者に呼び掛けた。

 大会ではこのほか、NPO法人みんなのくらしターミナルの初鹿野聡代表理事が「災害を切り口に考える安全とは」と題して講話を行った。初鹿野氏は、災害が発生した際にまずは命を守る行動を取ること、その場・その時で最善を尽くすことの重要性を説き、「何かが起こる前に行動し、これを継続することが安全につながる」と話した。