▲写真は挨拶する柳橋社長、大会の模様
日南市の富岡建設株式会社(柳橋恒久代表取締役)は9月6日、2019年度の「安全推進大会」を日南市内で開いた。大会には、同社及び協力会社の職員ら約100人が参加。事例発表や安全講話、安全表彰、大会宣言を通じて安全意識の更なる高揚を図り、ゼロ災害の達成に向けて積極的に安全衛生活動を推進することを固く誓った。
挨拶で柳橋社長は、今年7月に行われた全国安全週間や10月1日から展開される全国労働衛生週間について言及。「健康な社員の生活があってこそ、健全な会社が存在する」との考えに基づき、就業構造の変化や働き方の多様化に対応した安全への取り組み、メンタルヘルス対策を含めた快適で健康な職場づくりへの理解と協力を求めた。
一方で、相次ぐ自然災害への対応や防災・減災、国土強靱化に向けた緊急対策等を担う建設産業に於いて、いかなる状況でも労働災害防止対策を講じる必要があることを強調。「『絶対に事故を起こさない、起こさせない、未然に防ぐ』という安全への意識を高め、常に初心を忘れず、謙虚な気持ちで物事に取り組んで欲しい」と呼び掛けた。
同社施工の油津港岸壁改良工事について事例発表を行った﨑村昌敏工事主任は、削孔、アンカー挿入、グラウト注入、品質保証検査に至る一連の施工の流れを、現場で撮影した映像や画像、資料を使って紹介。また、施工計画書を作成する上で工夫したことや、日々のKY活動を踏まえて取り組んだ安全管理などについて説明を行った。
安全講話を行った日南警察署交通課の榎木田治氏は、管内に於ける交通事故の発生状況や事例を説明したほか、体験型シミュレーションを使って道路内外に潜む危険を全員で確認した。日南市総務課危機管理室の永井義広防災専門官は、地震発生時の対応や事前の備えについて説明したほか、互いに助け合う「地域の絆」の重要性を説いた。
表彰式では、宮崎県優良工事表彰(油津港湾事務所長表彰)の受賞工事に従事した﨑村昌敏氏、優良従業員表彰を受賞した河野剛広氏と山路達男氏、安全標語の最優秀作品に選ばれた熊本勝氏に表彰状を贈呈。また、同社の現場で品質・安全管理に尽力した▽日特建設株式会社▽三興建設有限会社▽有限会社太陽―の3社に感謝状が贈られた。
参加者を代表して、高山喜行工事主任が安全の誓いを朗読。産業や世代の違いを超えて安全に関する経験・ノウハウを繋いでいくことの大切さを認識し、安全に対する慣れや過信を捨てて労働災害の防止に取り組むとともに、事業場の全員が一体となって日々の安全活動を推進し、死亡災害ゼロに向かって全力を尽くすことを固く誓った。