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高千穂日之影道路、2021年に全線開通へ 国交省

 国土交通省九州地方整備局延岡河川国道事務所は8月7日、整備中の九州中央自動車道・高千穂日之影道路のうち「日之影深角IC~平底交差点間」が2021年内に開通する見通しとなったと発表した。当該区間では「雲海橋交差点~日之影深角IC間」が昨年11月に開通しており、21年内に高千穂日之影道路が全線開通する。

 九州中央自動車道の一部を形成する国道218号高千穂日之影道路は、線形不良箇所の回避や災害発生時の緊急輸送、観光振興、救急医療環境の向上などを支援するため、国土交通省が整備を進める区間。高千穂町三田井を起点、日之影町七折を終点とする延長5.1㎞の自動車専用道路(2車線)で、全体事業費は約268億円を見込む。

 昨年11月11日には、起点側の雲海橋交差点~日之影深角IC間(2.8㎞)が開通。現在は、新平底トンネル(1665m)を含む日之影深角IC~平底交差点間(2.3㎞)の整備が進められている。このうち、日之影深角IC部で実施していた軟弱地盤対策が完了し、残る工事工程を精査した結果、21年内に開通する見通しとなった。

 日之影深角IC~平底交差点間が開通すれば、延岡市から高千穂町までの所要時間が約38分となり、北方延岡道路開通前(国道218号のみ)と比べて約30分短縮されることになる。国交省は、高千穂町へのアクセス向上に伴う更なる観光振興や、救急医療環境の向上による地域住民の安心な暮らしの確保といった効果を期待する。

 発表を受けて宮崎県の河野俊嗣知事は、長年にわたり整備促進を力強く応援する国会議員や県議会議員、沿線自治体をはじめとする地域住民に対して感謝の意を示すとともに、「一日も早く県内の高速道路ネットワークを構築し、本県の豊かな未来に繋がるよう、引き続き、県民とともに全力で取り組む」とコメントしている。