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県産材利用促進へ取組推進 みやざき木づかい県民会議

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▲写真は会議、感謝状贈呈式の模様

 本県林業及び木材産業の活性化や県産材の利用促進に向けた活動を展開する「みやざき木づかい県民会議」(河野俊嗣会長=宮崎県知事)は、8月5日に宮崎市内で2019年度の総会を開催した。県産材の利用や普及啓発に功績のあった5者に感謝状を贈ったほか、県民会議に於ける18年度の取組実績と19年度の取組内容を確認した。

 みやざき木づかい県民会議は、木材の良さや利用に対する県民の理解を深めるとともに、県産材の地産地消の取り組みを官民一体で進めるため、国や県、市町村、関係団体、企業等で組織するもの。建設関連では、宮崎県建設業協会や宮崎県建築協会、宮崎県建築業協会、宮崎県建築士会、宮崎県建築士事務所協会らが参加している。

 挨拶で河野会長は、台風等の自然災害から県民の生命及び財産を守るため、あらためて森林を適切に保全することの大切さを強調。森林環境税及び森林環境譲与税やみやざき林業大学校といった追い風を背に受け、健全な森林サイクルの構築や人材の育成、県産材の更なる利用促進に向けた取り組みを進めていく考えを示した。

 感謝状贈呈式では、県産材利用に関して顕著な功績があった▽みやこのじょう児童学園(社会福祉法人みのり福祉会)▽児童発達支援センターあはは(NPO法人SUNクラブひまわり)▽日向市庁舎(日向市)―の3者、県産材の普及・啓発に貢献した西臼杵林業振興協議会と社会福祉法人つくしんぼ福祉会の2者に感謝状が贈られた。

 事例発表では、日向市の担当者が今年3月にグランドオープンした新庁舎の特徴などを説明。免震構造を採用するなどして災害対応力を高めつつ、木材をふんだんに使用した「たまりの場」を設けるなどして市民が集いやすい環境を庁内に整え、地場産材が「市民と建物をつなぐ潤滑油の役割を果たした」ことを紹介した。

 議事では、18年度の取組実績や19年度の取組内容について事務局が報告。19年度の取り組みでは、木育を推進するための情報収集や情報発信、木育サポーターの育成、高校生を対象とした木育授業や木材産業見学ツアーの実施、木育指導員の育成などのほか、木材関連の補助事業に継続して取り組むことを確認した。