▲写真は補修作業、木工教室の模様
一般社団法人宮崎県建築協会の青年部会(投山治部会長)は8月3日、宮崎市の本郷公民館で2019年度の「公共建築物保全活動」及び「親子木工教室」を開催した。経年劣化が進む既存施設の補修等に汗を流したほか、木工教室に参加した親子に道具の使い方や本立ての作成方法を指導した。
地域に根ざす建設業としての社会貢献や部会員の更なる団結、奉仕に対する意識の向上を目的として97年度から実施しているもの。公共施設に於ける無償での保全・点検活動やものづくりの楽しさを伝える木工教室の取り組みが高く評価され、12年度には宮崎市から感謝状が贈られている。
今年度の活動は宮崎市の本郷公民館で実施。早朝から現地に集合した青年部員45人は、施設内部の建具の修繕や屋外付帯物の補修、敷地内の清掃美化、建物の窓ふき、壁面等の洗浄のほか、塗装が剥げた駐輪場の塗り替えなどに汗を流し、作業終了後には見違えるように綺麗になった。
一方、約40人の親子が参加して行われた木工教室では、投山部会長が「世界に一つだけのオリジナルの本立てを完成させて」と挨拶。子ども達は、初めて使う工具に悪戦苦闘しながらも、部会員に手助けされながら図面通りに材料を組み立て、最後にニスを塗って本立てを完成させた。
昨年度も参加した小学校2年生の女子児童は、「前よりも上手にできた。大切に使いたい」と話した。投山部会長は、地域に根ざす企業としての地域貢献や、建設業に対する理解促進といった活動の意義を強調し、「私達の仕事を正しく理解してもらう一つのきっかけになれば」と期待を込めた。