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熱中症対策を徹底、各自の体調管理も 南九州尾園建設

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▲写真は挨拶する尾園社長、大会の模様

 南九州尾園建設株式会社(尾園浩範代表取締役)は7月31日、宮崎市内で2019年度の「安全推進大会」を開催した。同社及び協力業者の職員が、安全報告や安全表彰、安全宣言などを通じて安全意識の更なる高揚を図るとともに、顧客の信頼を最高の喜びとする技能・技術集団を目指し、業務に邁進することを誓った。

 大会で挨拶に立った尾園社長は、参加者一同の協力により大きな事故もなく今大会を迎えられたことに感謝の意を示すとともに、あらためてゼロ災害の重要性を強調。特に、今夏の酷暑で発生が危惧される熱中症対策の徹底を求め、「一人ひとりが自身の体調をしっかりと管理して頑張ってもらいたい」と呼び掛けた。

 尾園社長はこのほか、グループとしての方針についても言及。福岡本店(尾園建設株式会社)と南九州本社、各支店が同じ志を持った一枚岩となるべく、組織体制や安全管理体制の整備を進めるとともに、前年度並みの仕事量の確保に向けて県内外での受注拡大に努めていく考えを示し、これに対する理解と協力を求めた。

 安全衛生委員長の川元末広専務取締役は、現場入場から1週間以内での事故が多発しているといった統計を示し、新規入場者教育や送り出し教育の重要性を訴えた。来賓として招かれた西松建設株式会社九州支社延岡出張所の長野康秋氏は、両社がタッグを組んで協力しながら、事故の無い環境を構築することが必要などと話した。

 安全報告を行った労務安全部の池田康徳次長は、建設業の労働災害の中で最も多い墜落・転落災害の防止と、これに起因した労働安全衛生規則(足場等関係)の改正や墜落制止用器具(フルハーネス)の使用について説明。尾園建設労務安全部の毛利雅英部長は、仕事をする上での基本となる三現主義や安全作業のポイントを解説した。

 安全表彰では、協力会社表彰を受賞した▽清水興業(安全最優良賞)▽有限会社淡島興業(安全優良賞)▽橋元興業(前同)、安全功労賞を受賞した▽廣島征俊氏(社員)▽山本晃良氏(社員)▽八戸大也氏(株式会社北都)▽須藤武八氏(有限会社松屋組)―を表彰。廣島氏が「安全意識の高揚及び安全環境の向上に努めていく」と謝辞を述べた。

 安全宣言で社員代表の田中晋作氏は、同社の経営理念である「お客様に信頼される事を最高の喜びとする技能・技術集団を目指し創造していく」を念頭に、「社員及び協力業者の作業員が各々の責任を自覚し、労働災害の防止はもとより全ての災害防止に全力で取り組み、安全で事故のない職場環境を形成する」と誓った。

 大会ではこのほか、宮崎北警察署の木本幹典警部補が「交通事故防止」をテーマに講演。県内に於ける交通事故の発生件数の推移や事故が多発している駐車場での注意事項、自動ブレーキや加速抑制装置を搭載した安全運転サポート車、信号の無い横断歩道の通行について説明を行うとともに、飲酒運転の根絶を呼び掛けた。