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工期設定支援システム、新バージョン公開 国交省

 国土交通省は、数量と日当たり施工量から工期を自動算出できる「工期設定支援システム」をバージョンアップし、8月29日からホームページで公開した。直轄工事における過去の工程データをベースとして、人工知能(AI)で工程表の作成をサポートする機能を追加した。ベンダーに積算ソフトとの連携を促すため、システム仕様も合わせて公開した。

 工期設定支援システムは、発注者が適切な工期を設定するため、同省が2017年度に開発。土木工事積算システムから出力する数量と日当たり施工量を基に、工種ごとの標準的な必要日数を算出し、バーチャート形式で工程表を作成できる。

 新バージョンでは、過去の工程データを教師データとして、自動算出した工種ごとの必要日数を接続し、バーチャート表を作成する「工程アシストAI機能」を追加。変更設計にも対応し、当初の工程と変更後の工程を2段表示できるようにした。

 システムは、同省HP(http://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000041.html)から無料でダウンロードできる。地方自治体などの公共工事の発注者が広く活用できるようにシステム仕様も公開し、積算システムのベンダーに工期設定支援システムとの互換性を高めるシステム改良を促す。