▲写真は挨拶する園田理事長、総会の模様
宮崎県鋼橋コンクリート構造物塗装協同組合(園田龍男理事長)は7月30日、宮崎市内で2019年度「第12回通常総会」を開催した。多数の組合員が出席する中、総会では18年度の事業報告及び収支決算報告(監査報告)、19年度事業計画案及び収支予算案について審議を行い、いずれの議案も原案どおり承認された。
挨拶に立った園田理事長は、既存の橋梁等の塗膜にPCB(ポリ塩化ビフェニル)をはじめとする有害物質が含まれている問題に言及。事前調査に取り組む県内自治体に組合員の専門性をPRしていることを説明するとともに、近々に発注されるこれらの補修工事を含め、組合員の更なる受注機会の拡大に努めていく考えを示した。
議案審議では、議長を務めた園田理事長が18年度の事業経過を報告。PCB等の問題に関連して、一部の自治体で組合員が事前調査に携わっていることを示すとともに、PCB特措法が定める処理期限内に多くの関連工事が発注されることをチャンスと捉え、工事を受注した際には適切に完工させることを組合員に求めた。
一方、19年度の事業方針に関しては、PCB等の有害物質に対する専門的な知識及び法律の習得を図るとともに、発注計画前の含有塗膜の事前調査、工事発注に伴う設計・積算・見積り等をサポートすることで、関係機関に対して組合員の専門性を広く周知し、存在感を高めていくことなどを掲げた。
これらの事業方針に基づき、組合の更なるPRと組合員の受注拡大を目指していく。19年度はこのほか、塗料資材の共同購買事業、民間塗装工事や調査業務委託の共同受注斡旋事業、塗装用施設利用事業に加え、会員企業の技術力向上を目的とした研修会、地域貢献活動などに取り組むことを確認した。