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サンコーコンサルタントが落札 延岡市産業団地基本計画

 延岡市土地開発公社は8月22日、指名競争で「産業団地整備事業基本計画策定業務委託」の入札を執行し、サンコーコンサルタントが1317万8000円で落札した。東九州自動車道の延岡JCT-IC南東側に新たな産業団地を整備するための基本計画を策定する。税抜の予定価格は1497万5000だった。

 延岡市内に於いては、クレアパーク延岡工業団地第2工区への立地が加速度的に進み、すでに完売となった。今後の自治体間の競争を勝ち抜くためには、新たな産業団地の整備が喫緊の課題であり、市は17年度に適地選定調査を実施。調査の内容を踏まえ、様々な要件を検討・整理して整備計画をまとめていた。

 整備計画では、雇用の場の創出に向けて「企業が国内投資に向おうとしているこの機を逃すことなく、新たな団地の整備を行う」といった方針を掲げる。企業進出に関して現在も様々な問い合わせが寄せられていることや、企業の求める立地スピード感に対応するため、「レディメード方式(先行用地造成)」で整備を進める。

 整備予定地は、現在のクレアパーク工業団地から国道10号延岡道路を挟んだ延岡JCT-ICの南東側。整備に伴う経済効果や他市の事例を踏まえ、クレアパーク延岡工業団地第2工区と同程度の規模とし、概算の開発区域面積を20㌶程度、分譲面積を約10㌶とする。これに基づく概算事業費を約28億円と試算する。

 想定する整備スケジュールは、▽19~20年度=設計、用地取得・交渉▽20~21年度=開発許認可手続・文化財調査▽22~23年度=造成工事。新たな団地の整備と並行して取り組む企業誘致活動では、分譲中のリサーチパーク向洋台への立地やオーダーメイド方式による市有地等への立地なども進める。