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創意工夫や高度な技術を称える 宮崎県優良工事表彰式

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▲写真は知事賞、県土整備部長賞、環境森林部長賞の受賞者

 宮崎県は8月21日、2019年度「宮崎県優良工事表彰」の知事賞の表彰式を県庁で執り行った。表彰式には、知事賞を受賞した5件の工事を施工した企業の代表と担当した技術者が出席。河野俊嗣知事が表彰状及び記念品を贈り、他の模範となる各社の創意工夫に満ちた施工と優れた技術を大いに称えた。

 宮崎県優良工事表彰は、公共三部(県土整備部・農政水産部・環境森林部)が所管する建設工事で、工事成績が優秀であり、かつ他の模範となる取り組みを行っている工事を表彰するもの。建設関係業者の意欲向上を図り、公共工事に対する県民のイメージアップに繋げることなどを目的として2010年度に創設された。

 対象となるのは、前年度に完成した工事で、工事成績評定が平均点以上であり、現場等で取り組んだ創意工夫や努力が顕著な効果を発揮し、地域住民や現場作業員等の喜びにつながった工事。今年度の表彰では、知事賞5件、部長賞5件、発注機関長賞36件の合計46件を選定した。各賞の受賞者は本紙8月21日付紙面を参照。

 知事賞の受賞者は、▽鴟尾工業株式会社▽株式会社長谷川組▽有限会社佐伯建設▽株式会社田村産業(美郷町)▽株式会社平尾組―の5社。表彰式で河野知事は、厳しい施工条件の中、環境や地域にも配慮した素晴らしい工事に対して感謝の意を示すとともに、本県建設産業の振興やレベルアップにつながることに期待を込めた。

 一方で、道路をはじめとする県内インフラ整備のための財源確保に努め、建設関連産業に於ける担い手の確保等を支援するとともに、質の高い事業を行うことで、県民生活の向上に資するといったサイクルを築いていく考えを示し、「そのリーダーとして、皆さんには引き続き、素晴らしい工事を行って欲しい」と呼び掛けた。

 土々呂漁港の桟橋補修工事で受賞した長谷川組の長谷川明正代表取締役社長は、「工事に携わった関係者一同の努力のおかげ。会社として更なる技術の研鑽と品質の向上に努めていく」と話した。現場代理人と監理技術者を兼任した村岡直樹氏は、施工性や安全性、作業員の健康管理に留意した当該工事での受賞を喜び、「今後の更なる受賞を目指して、後進の指導・育成に尽力したい」と意気込みを述べた。

■地域に根ざした建設業目指して邁進

 同日には、宮崎県優良工事表彰の部長賞の表彰式もそれぞれ行われた。環境森林部長賞を受賞した株式会社太伯建設、農政水産部長賞を受賞した株式会社児玉組、県土整備部長賞を受賞した▽甲斐土木造園株式会社▽大淀開発株式会社▽株式会社中馬建設―の3社に表彰状と記念品が贈られ、施工に際しての各社の努力と功績を称えた。

 県土整備部長賞の表彰式で瀬戸長秀美部長は、受賞工事が成績評定だけでなく、品質や安全の確保、地域への配慮など様々な面で優れていたことを高く評価。当該表彰を通じて建設産業の重要性を県民に理解してもらい、若手の入職促進に繋がることに期待を込めつつ、道半ばである県内の社会資本整備に取り組んでいく考えを示した。

 謝辞を述べた甲斐土木造園の甲斐浩二代表取締役社長は、「品質・技術の向上を目指して微力を尽くしてきたが、努力が認められ、受賞という栄誉をいただいたことは、御担当各位の指導と励ましのたまもの」と感謝の意を示すとともに、「県民から愛され、頼られる、地域に根ざした建設業を目指して邁進していく」と語った。