▲写真は地上の月、広場の全景
宮崎市の本郷北方に「地上の月」が出現。一般社団法人宮崎県建築士会宮崎支部の青年部と女性部が昨年に市民とともに作成した月を模したオブジェが、今年6月に本郷北方地区の広場に設置され、休憩に訪れた地域住民を優しく照らしている。
直径約1.4m、総重量約1.8㌧のオブジェ「地上の月」は、建築士としての資質の向上や職能を生かしたまちづくりを目的に開催している「建築セミナー」のワークショップの一環として、建築家・岡啓輔氏の協力を得ながら市民と作成した。
設置場所は本郷小学校及び本郷中学校と県道375号(学園木花台本郷北方線)に挟まれた敷地にある広場の一角。宮崎支部の指導のもと、赤江未来の会や宮崎市本郷地域事務所が本郷中学校の生徒達と作成した「みんなのべんち」の脇に置かれている。
オブジェとともに設置された銘板には、「宮崎の夜空を漂う美しい月に手を触れることができたらどうだろうか」「願わくば、地上の月がこの地に根ざしたものとなるよう、未来への願いを込め“平成の結び”に祈念する」などと記されている。
水セメント比37%、実際の月の250万分の1のスケールで造られた「地上の月」は一見の価値あり。9月13日の中秋の名月を前に、地域の思いが込められたみんなのべんちに腰掛けて、地上に舞い降りた月を楽しんでみては?