▲写真は挨拶する坂本部長、会合の模様
日向地区建設業協会青年部(坂本浩一部長)は8月8日、日向建設会館で「ドボクスタディセッションinHYUGA」を開催した。参加した青年部員や行政の職員が、熱中症予防や工事情報共有システム、フルハーネス型墜落制止用器具に関する講演に耳を傾けたほか、土木の魅力発信や工事施工等について活発に意見を交わした。
青年部が定期的に開催している宮崎県日向土木事務所との意見交換会をスピンオフさせ、官民が一堂に集結し、研修・情報交換・技術発信を行う場として開催されたもの。会合には、宮崎県日向土木事務所や北部港湾事務所、工事検査課の職員のほか、協会青年部員及び青年部加盟企業の職員ら約70人が参加した。
挨拶に立った坂本部長は、土木に於ける施工・安全・品質、働き方改革といった急激な環境の変化に対応するため、新たな技術や知識を取得することが急務であることを強調。これを踏まえた会の目的や内容などを説明し、「土木に対する意識を大きく変えるような、土木技術者の礎になることを祈念する」と述べた。
講習会では、大塚製薬株式会社の関浩一氏が熱中症対策について、株式会社建設システムの芳野毅氏が工事情報共有システムについて、藤井電工株式会社の宮元渡氏がフルハーネス安全帯について、それぞれ説明を行った。参加者は今後の業務に活かそうと、講師の話す内容をメモにとるなどして熱心に聞き入っていた。
講習後に行われたドボク向上委員会では、日向土木事務所の梅下利幸技術担当次長が、建設業が地域インフラの整備及び維持管理の担い手、安全・安心の守り手として不可欠な存在であることを強調。新担い手3法の趣旨も踏まえ、将来に向けた働き方等について「認識を共有できるよう、率直な意見交換になれば」と挨拶した。
このほか、協会青年部が取り組む「小学生に伝える土木のミリョク」が、建設産業の課題や社会資本の整備・維持管理等に関する研究・活動を支援する公益財団法人宮崎県建設技術推進機構の助成事業に選定されたことも報告した。意見交換会では、施工上の様々な課題や疑問について、工事検査専門員や工事担当者が回答した。