国土交通省は、道路部材を対象に、近接目視によらずに耐荷力や損傷の進展を計測できる「計測・モニタリング技術」を公募している。公募期間は8月30日まで。学識者の意見聴取などにより技術を検証し、有効性が確認できれば性能カタログに掲載していく。
公募に際しては、道路構造物の点検に関するニーズとして▽PC上部構造や吊り材の状態のモニタリング▽支承の機能障害のモニタリング▽橋梁基礎の洗掘のモニタリング▽トンネル付属物の変状の計測・モニタリング―の4点を提示。ニーズに合致する技術を求めている。
また、特段のテーマを指定せず、要素技術を求める「シーズマッチング型」の公募として、「点検の合理化が期待される計測・モニタリング」技術についても公募している。
応募資格は、技術を開発した個人または民間企業であること。行政機関や大学法人なども共同研究者として応募できる。
応募のあった技術については、ヒアリングや学識者への意見聴取をへて、国の道路技術小委員会で有効性を議論。国管理施設などでの現場実証も予定している。有望な技術は、道路点検要領の参考資料である「点検支援技術性能カタログ案」に掲載する。
応募要領は国交省ホームページ(http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001199.html)からダウンロードできる。