建設ネット企画画像 四角 四角

新工法・材料開発助成、新規で10件採択 国交省

 国土交通省は、2019年度の建設技術研究開発助成制度の「政策課題解決型技術開発公募」の採択課題を決定した。新規課題10件、継続課題5件を採択した。建設現場の生産性を高める新工法・新材料の開発に対し、最大1000万円を助成する。2~3年後の実用化を想定している。

 19年度の新規課題には、応募14件の中から、新工法8件、新材料2件の合計10件を選んだ。継続課題には、18年度に新規課題として選ばれていた5件が応募し、5件を継続して助成することを採択した。

 新規課題に採択された10件は次の通り(カッコ内は交付申請者、敬称略)。
▽複数広視野カメラを用いた建設機械周辺の安全性確保技術の開発(東京大学・山下淳)
▽AIを活用したトンネル切羽の地質評価と肌落ち予測支援による災害防止に関する研究開発(先端建設技術センター・吉川正)
▽自動復元設計技術と深層学習を融合させた橋梁維持管理システムの開発(香川大学・岡崎慎一郎)
▽デジタル打音検査とAI・シミュレーションの統合的活用によるコンクリート内部構造診断の実現(東京大学・山田知典)
▽地中レーダーによる地下埋設物データベースの構築と油圧ショベルによる掘削時の埋設物損傷回避 動作の実現(東京大学・全邦釘)
▽無人化施工における生体情報を活用した生産性向上のための分析評価システム(東京工業大学・仙石愼太郎)
▽セメント系ハイブリッド3Dプリンターの開発(岐阜大学・國枝稔)
▽『中小建設業を対象とした映像を活用したIoT施工法(Visyal-Construction)』の開発―映像・画像情報を利用した4次元CIMとスマート土木の実現―(環境風土テクノ・須田清隆)
▽コンクリート構造物の予防保全による延命化を目的としたけい酸塩系表面含浸材の開発(岡山大学・綾野克紀)
▽耐久性・靭性及び座屈回避機構を備えた複合材料ブレース材に関する研究(豊橋技術科学大学・松本幸大)。