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誰もが安心して健康に働ける職場を 高鍋地区建設業協会

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▲写真は挨拶する津房会長、大会の模様

 高鍋地区建設業協会(津房正寛会長)は7月3日、高鍋町内で2019年度の「建設業安全衛生推進大会」と「高鍋地区交通安全推進大会」を開催した。大会には、会員企業の技術者らが多数参加し、無事故・無災害の達成と交通事故の撲滅を固く誓った。

 挨拶で津房会長は、建設業における労働災害の発生件数が長期的には減少している一方、慣れが生じると事故や災害の発生率が高くなることを指摘。「今一度、手元足元への意識を念頭に、共に働く仲間への思いやりを持って作業に取り組んで」と述べた。

 また「基本的なルールを遵守し、事故を絶対に起こさない強い意志で仕事に取り組んで欲しい」と述べ、大会を機に「労働災害撲滅の重要性を再認識し、安全衛生活動の着実な実行を図り、誰もが安心して健康に働ける職場を実現しよう」と呼び掛けた。

 宮崎労働基準監督署の福山栄隆署長は、建設業における労働災害の発生状況を説明し、「労働災害ゼロの実現には、職場の危険をゼロにすることが重要」と述べ、「自社の総点検を行い、作業員の安全意識を高め、ゼロ災害を目指して欲しい」と話した。

 安全講話では、宮崎労働基準監督署安全衛生課の有村拓朗氏が、建設業における労働災害について事例を示しながら説明。再発防止策を紹介し、現場への導入を促した。このほか、法改正に伴う墜落制止用器具や切創防止用保護衣の取り扱いなどを説明した。

 大会宣言では、青年部の小田洋史副部長(天井丸建設)が、全国安全週間のスローガンを合い言葉に、「従業員相互が職場の安全管理活動を行い、安全水準の向上を図り、企業の発展と労働災害の絶滅に努力する」と、宣言文を力強く読み上げた。

 しばしの休憩を挟んで行われた「交通安全推進大会」で、津房会長は漫然運転や飲酒運転による事故が後を絶たず、交通情勢は依然として厳しい状況にあることを指摘。「誰にでも交通事故は起こり得ることを再認識し、安全への意識を高めて」と話した。

 安全講話では、高鍋警察署交通課企画安全係長の矢野隆明氏が、交通状況を再現した動画を見ながら危険を予測する「動画KYTシステム」を使って注意事項などを説明。運転中に遭遇する様々な危険への的確な予測が必要になることを再確認した。

 交通安全宣言では、青年部の河野幸治部長(河北)が「漫然運転を追放し、交通事故のない安全・安心なまちづくりを目指す」と、宣言文を力強く読み上げた。