国土交通省は、河川管理に先端技術の現場実装を加速させる「革新的河川技術プロジェクト」の第5弾として、「ドローンによる河川情報の取得、異常箇所自動抽出技術」の開発企業を公募する。河川巡視の高度化につながる要素技術の保有企業を対象に8月21日まで応募を受け付ける。同月28日に応募企業同士をマッチングさせるピッチイベントを開き、10月から現場実証を行う。
現在は目視で行っている河川巡視にドローンを導入することで、地形・植生・水面・利用状況などの河川情報を画像や温度で取得し、異常箇所を自動抽出できる技術を開発する。
28日のピッチイベントでドローン、カメラ、画像解析、河川管理・調査、人工知能(AI)などの関連企業をマッチングさせ、10月から三峰川(長野県伊那市)で現場実証を実施する。20年5月~15月には関東地方整備局管内の都市河川で2回目の現場実証を行う。
技術開発の成果として、ドローンを活用した河川監視ガイドラインを作成し、監視に適した飛行ルートや飛行高度、安全管理方法などを提示する。