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常にプロ意識を持ち業務に邁進 緒方塗装と協力会社

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▲写真は挨拶する緒方社長、大会の模様

 株式会社緒方塗装(緒方克則代表取締役)は7月26日、宮崎市内で2019年度の「安全大会」を開催した。ゼネコン幹部ら来賓が列席する中、大会には同社及び協力会社の職員ら多数が参加。安全講話や安全表彰、安全宣言を通じ、「塗装のプロ、安全のプロ」であることを常に意識して、業務に邁進することを固く誓った。

 大会で挨拶に立った緒方社長は、本格的な夏季を迎えるにあたり、現場等に於ける熱中症の発生を危惧。事前の対策として、健康的な日常生活を送るなど自己管理を徹底し、塗装のプロとしてしっかりとした現場・品質管理を行うと同時に、安全のプロであることを意識して、安全衛生対策の充実に努めるよう呼び掛けた。

 一方で、若手技能者の確保・育成や働き方改革への取り組みなど、専門工事業として解決すべき課題が山積していることを指摘。このうち人手不足に関しては、今秋以降に外国人技能実習生を同社で受け入れる予定であることを紹介するなど、課題を一つずつクリアしていく考えを示し、参加者一同に理解と協力を求めた。

 来賓挨拶で清水建設株式会社九州支店調達部の西口大良部長は、人手や資材の不足といった建設産業の昨今の課題に言及。将来的な建設ロボットの本格導入などを見据え、時代の変化に合わせた柔軟な発想を持つことが重要と述べたほか、ゼネコンと専門工事業が互いに知恵を出し合いながら現場を進める必要性を訴えた。

 戸田建設株式会社建築購買2部購買6課の加覧伸幸課長は、危険軽視や慣れ、近道行為といったヒューマンエラーに対し、職長による声掛けやルール遵守の重要性を説いた。株式会社九電ハイテック宮崎支社送電グループの甲斐直美グループ長は、鉄塔など高所での作業時に「無胴綱にならないことを肝に銘じて」と呼び掛けた。

 安全の基本をテーマに講話を行った工事部の緒方美丈夫氏は、一人ひとりの些細な「気付き」で事故を防ぐことができると指摘。互いに意見を言い合える風通しの良い職場環境の構築などを呼び掛けたほか、保護帽の使用前点検やフルハーネス及び空調服の保管方法、スレート屋根上での作業の注意点などを具体的に解説した。

 安全表彰では、協力会社表彰を受賞した有限会社優心工業の瀬ノ口竜成氏、社員表彰を受賞した▽山下義昭氏▽福田慎弥氏▽松田敏弘氏▽安藤航平氏―の4人に対し、緒方社長が表彰状と記念品を贈呈。安全衛生に係る受賞者の顕著な取り組みを称えた。

 安全表彰を受賞した福田慎弥氏が安全宣言を読み上げ、「安全な作業手順で現場施工を実施し、安全に職務を遂行する」「安全の基本である準備・片付け・清掃を率先的に行い、一人ひとりが強い団結力を持って行動する」「コミュニケーションを密にとり、互いの意思疎通によって災害防止につなげる」ことを固く誓った。

■叙勲受章、小川信己氏の栄誉を称える

 安全大会終了後には、令和元年春の叙勲で瑞宝単光章(専門工事業務功労)を受章した工事部統括職長の小川信己氏の祝賀会を兼ねた懇親会が催された。夫人を伴って登壇した小川氏に対し、緒方社長は入社から今日までの長きにわたる小川氏の献身的な尽力に感謝の意を示すとともに、更なる活躍に期待を込め、記念品を贈った。

 小川氏は、中学卒業と同時に緒方塗装に入社。先代の時代から今日までの50年以上わたって自らの技術の研鑽に努め、社業の発展に尽力している。小川氏は「受章は会社や先人、ともに働く同僚ら周囲の協力のおかげ」と喜びを語るとともに、「会社の更なる発展や後進の育成に微力ながら努めていきたい」と意気込みを話した。