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安全衛生対策を実践、体調管理も 岡﨑組と勝盛会

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▲写真は挨拶する岡﨑社長、作業、大会の模様

 株式会社岡﨑組(岡﨑勝信代表取締役)と協力業者でつくる勝盛会(吉野文教会長=株式会社吉野建設)は6月28日、2019年度の「安全推進大会」を開催した。大会には、同社の職員や勝盛会の会員ら多数が参加。安全表彰や安全講話を通じて更なる安全意識の高揚を図り、無事故・無災害を達成することを固く誓った。

 大会挨拶で吉野会長は、日本語に不慣れな外国人労働者の雇用や働き方改革の推進に伴う時間的な規制により、災害が発生するリスクが高まることを懸念。上手く計画を立てながらこれに対応するとともに、「自分の命は自分で守る」を基本に、「他人への思いやりも持ちながら、無災害の現場を実現して欲しい」と呼び掛けた。

 岡﨑社長は、働き方改革の推進に伴い時間的な制約が生じる中で、これに対応するために「生産性の向上が必要」であると強調。その中でも「安全に対して手は抜けない」と述べ、熱中症対策として私生活を含めた自身の体調管理をしっかりと行うとともに、全員で安全について考え、そのための取り組みを実践するよう求めた。

 安全功労者表彰では、会社表彰を受賞した山口基礎工事株式会社、個人表彰を受賞した日髙敏継氏(株式会社吉野建設)、池田祐真氏(岡﨑組)、濵村廉氏(前同)に対して、岡﨑社長と吉野会長から表彰状及び記念品が授与された。

 安全運転管理者の甲斐徹氏は、単純なミスや偶発的な事象が重なって交通事故が発生していることを説明。安全かつ最短なルートを選択してリスクを低減するとともに、安全な速度や車間距離を意識した運転を習慣付けるよう呼び掛けた。自動ブレーキや踏み間違い防止装置といった新技術を導入することも企業の責任と位置付けた。

 安全管理者の松本智行氏は、外部に委託した現場パトロールの結果を報告し、指摘事項に基づく改善措置を行ったことを説明。「給与・休暇・希望」の新3Kをテーマとした講話では、新3K及び働き方改革の推進へ「まずは自分の意識を変える必要がある」と述べた。また、熱中症の症状や発症時の対応、予防策を動画で確認した。

 大会では、労働安全標語「自己の判断で招く危険、現場の違和感迷わず報告」を考案して最優秀賞を受賞した川崎大地氏(岡﨑組)を表彰。川崎氏の発声に合わせて、全員で今年の全国安全週間のスローガン「新たな時代に PDCA みんなで築こう ゼロ災職場」を唱和し、無事故・無災害の達成に向けて「頑張ろう!」と三唱した。

 安全推進大会の開催に先立ち、岡﨑組と勝盛会から多数が参加して、早朝からボランティア活動にも取り組んだ。参加者は4つの班に分かれて、岡﨑組の本社前を流れる八重川の河川敷で雑草の除去作業や事前に刈り取っていた雑草の積み込み作業を行ったほか、同社付近の道路でゴミ拾いに汗を流した。