建設ネット企画画像 四角 四角

建設労働者緊急育成事業 就職率の目標を達成

 建設業振興基金は、離転職者や新卒者、未就職卒業者に無料で職業訓練と就職支援を行う「建設労働者緊急育成支援事業」の2018年度実績をまとめた。18年度の受講者数は881人で、このうち854人が職業訓練を修了した。修了者の73.5%に当たる628人が就職を決め、就職率の目標(訓練修了者の70%以上)を4年連続で達成した。

 同事業は、厚生労働省から事業を受託した振興基金が15年度から実施。18年度は全国25カ所・99コースで訓練生を募集した。

 定員1172人に対する受講者数は881人で、前年度の1060人を下回った。応募の大半を占めるハローワークへの求職者が減少傾向にあることが影響し、受講者数の目標である1000人を達成できなかった。受講者881人のうち女性は107人。全受講者に占める女性の割合は12.1%となり、前年度を2.3ポイント上回ってる。

 教育訓練の受講者のうち、同事業のあっせんを受けて就職を決めたのは628人。重機オペレーター、土木作業員、大工・左官・配管工などとして現場に従事する訓練生が多い。4年間の累計では2532人の訓練生が就職したことになる。

 5年の期間限定で行う同事業は、19年度が最終年度になる。各拠点はすでに4月から訓練生を募集している。