建設ネット企画画像 四角 四角

東郷病院の在り方検討業務 デロイトトーマツと契約

 日向市立東郷病院の在り方について一定の方向性を示すため、公募型プロポーザル方式で「日向市立東郷病院の在り方検討業務委託」の事業者選定を進めていた日向市は、デロイトトーマツコンサルティング合同会社を候補者に選定し、7月19日付で同社と契約した。税抜の契約金額は350万円。履行期間は2020年3月23日まで。

 地域医療の中心的な役割を担う東郷病院(東郷町山陰/一般病床30床)に関して、日向市は経年劣化等を背景に施設の改築を計画。現在地に診療4科目・病床数30床の新病院を建設する計画でいたが、相次ぐ医師の退職等を背景に、早期の医師確保と適正な診療体制の構築に最優先で取り組むため、改築計画を中断していた。

 医師不足等の厳しい環境が続く中、人口減少や少子高齢化の進行に伴い、医療需要が大きく変化することが見込まれることに加え、国を挙げて地域医療構想が推進される中で、公立病院のあり方についても議論されていることから、東郷地域における良質で持続可能な医療の確保を図るため、今後の病院経営の在り方を検討する。

 当該業務では、地域住民の疾病構造や受療行動の現状、東郷病院の特色や環境、経営・財務の現状等を分析し、客観的な経営見通しを作成。他の医療機関との機能分担や連携を踏まえた東郷病院の役割・機能を類型した上で、東郷病院の構成や規模、新医療機関の整備費用、事業スケジュール、収支見込みを概算し、検討結果を評価する。