▲写真は説明会の模様
国富町内に本社や関連会社を置く民間企業の有志が集まり、7月18日に県立本庄高等学校で企業説明会を開いた。参加した企業8社が体育館内にブースを設け、進学や就職を控える同校の3年生約80人を対象に、それぞれの企業の業務内容や地元の魅力をPRしたほか、就職先を決める際のポイントをアドバイスした。
本格的な人口減少社会が到来する中、地域や産業を活性化するためには将来を担う産業人材の育成・確保が急務であるが、地方では若者の県外流出が顕著であり、人手不足と感じる企業の割合も高い。こういった現状に危機感を抱く有志が集い、地元企業への理解を深め、進路選択の参考にしてもらおうと説明会を開催した。
説明会の参加企業は、建設業の株式会社藤元建設と株式会社川上建築、採石業の矢野産業株式会社、建設機械リース業の日高機材工業有限会社、広告業及びライター業のくにまち工房、食品製造販売業の有限会社向栄食品工業、自動車整備・販売業の有限会社菅自動車、不動産・福祉施設運営の有限会社TOPIKAの8社。
藤元建設のブースでは、建設業が地図に残る社会インフラの担い手であり、災害時に最前線で対応する地域の守り手であることを説明。ICTなどの先端技術を活用して生産性の向上に努め、現場で働く全員が一体となって工事の完成を目指していることや、独自の育児休暇制度及び子育て支援制度を設けていることを紹介した。
日高機材工業のブースでは、建機のレンタルだけでなく、中古機械の買取や販売、修理・整備といった事業を展開するとともに、地域の困り事に対応できる、地域に根ざした企業を目指していることを説明。川上建築のブースでは、昨今の住宅事情や大手ハウスメーカーと地元密着型の住宅会社の違いなどを分かりやすく説明した。
藤元建設の藤元勇貴専務取締役は、「仕事のやりがいには個人差があるし、仕事に対する向き合い方も人それぞれ。その中で、給与や休暇などの福利厚生は当然大切だが、会社が提示する書面上の情報だけでなく、その会社の雰囲気や実際にその会社で働く人の話しなども参考にして、将来の就職先を選んで」とアドバイスした。