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技術者ら共通認識と理解深める コンクリ関連技術者研修会

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▲写真は研修会の模様

 宮崎県生コンクリート工業組合は7月18日、宮崎市内で2019年度「コンクリート関連技術者研修会」を開催した。県内各地から建設業及び行政の技術系職員、生コンクリート関係技術者ら約170人が参加し、流動コンクリートや化学混和剤、橋梁床版の耐久性などをテーマとした講演内容に熱心に耳を傾けた。

 コンクリートの製造や設計・施工、発注など各分野における技術者等の共通認識と相互理解を深めることを目的として、毎年開催しているもの。宮崎県建設業協会や宮崎県土木施工管理技士会、宮崎県建築協会、宮崎県測量設計業協会が共催し、国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所と宮崎県が後援した。

 研修では、日本大学非常勤講師の鈴木一雄工学博士が「流動コンクリートのワーカビリティー評価方法」をテーマに講演。定量的な表示が難しいコンクリートのワーカビリティー(施工性)の試験方法を提案した上で、施工の合理化や標準化を推進するため、生産者と施工者が協力してデータを蓄積するなどの連携が必要とまとめた。

 また、竹本油脂株式会社第三事業部営業総括部営業技術グループの小玉淳司氏は、「JIS A 5308」(レディーミクストコンクリート)の改正概要や増粘剤含有高性能AE減水剤について説明。宮崎大学名誉教授で宮崎コンクリート研究所の中澤隆雄所長は、鋼橋RC床版の耐久性に関する調査の手法や解析結果を報告した。

 このほか、宮崎県公共三部共管工事検査課の相牟田浩明工事検査専門員が「工事検査」について、九州地方整備局企画部施工企画課の判和美建設専門官が「i-Constructionの取り組み」について、宮崎労働局労働基準部健康安全課の木村剛地方産業安全専門官が「労働災害の現状と防止対策」について説明を行った。