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橋梁の損傷や補修方法など熱心に学ぶ 宮崎市塗装業協会

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▲写真は研修会の模様

 宮崎市塗装業協会(堂地隆一会長)は7月16日、新たに立ち上げた土木部会の第2回目となる技術研修会を宮崎市内で開いた。研修会には、会員企業の代表や現場責任者ら約40人が参加。増加傾向にある橋梁補修関連工事に対応するため、橋梁に関する基礎知識や実際の損傷状況、市内橋梁の現状などを熱心に学んだ。

 公営住宅や学校施設といった従来の建築物の改修に加え、高度経済成長期に建設された社会インフラの老朽化に伴い、近年では橋梁を含む土木構造物の補修工事が増加傾向にある。このため協会では、土木に対応できる技術者の育成を目的として新たに土木部会を発足させ、6月19日に第1回目の研修会を開催していた。

 研修会の講師は、前回に続き、株式会社ジオセンターエム設計部長の甲斐伸一氏が務めた。甲斐氏は、鋼部材やコンクリート材といった橋梁に使用される部材の損傷事例に加え、基礎工の沈下や傾斜、支承の劣化、伸縮装置及び付属物の損傷事例を示し、損壊を調査するための板厚測定や塗膜厚測定などの手順を説明した。

 これを踏まえ、損傷に応じた補修の要否判定や適用可能な補修工法の概要、施工性、適応性などについて説明を行い、実際の補修事例も示した。参加した会員は、甲斐氏の話す講演内容に熱心に耳を傾け、重要な箇所をメモに取るなどの姿が見られた。土木部会では、今年度に計3回の技術研修会を開催する予定でいる。