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中澤隆雄氏を会長に再選 宮崎県コンクリート診断士会

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▲写真は挨拶する中澤会長、講演会、総会の模様

 宮崎県コンクリート診断士会(中澤隆雄会長)は6月26日、宮崎市内で2019年度「第7回通常総会」を開催した。総会では、18年度事業報告及び収支決算、19年度事業計画案及び収支予算案を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、中澤会長をはじめ、現役員がいずれも留任する人事案を了承した。

 総会で挨拶に立った中澤会長は、あらためてコンクリートの奥深さについて言及。コンクリートを診断するためには、材料の物理的・化学的性質、練り混ぜ・養生・施工上の問題点、コンクリート構造物が置かれる環境と荷重条件、これに伴う限界状態など、多岐にわたる要素を把握しておく必要があると述べた。

 また、こういった知識だけでなく、現場で様々な体験をしながら、自分なりの判断基準を構築し、あらゆる場で議論を深めて、自らのポテンシャルを高めていく必要があると指摘。そのための場としての会の意義を強調し、「皆さんの力を借りながら、会の更なる発展を目指していきたい」と意気込みを語った。

 議案審議では、岡﨑勝信事務局長が18年度の事業経過を報告。コンクリート診断士試験の受験対策勉強会や技術講習会を開催し、日本コンクリート診断士会が主催する業務体験発表会に参加したほか、宮崎市内の幼稚園でブロック塀の点検ボランティアを行い、新聞やテレビで広く報道されたことを紹介した。

 一方、19年度の事業計画に関しては、前年同様にコンクリート診断士試験の受験対策勉強会を開催すること、日本コンクリート診断士会の業務体験発表会に参加すること、9月と11月にコンクリート診断のケーススタディや含浸材に関する技術講習会をそれぞれ開催することを説明し、これを原案どおり承認した。

 総会後に行われた講演会では、コンクリート構造物の写真からひび割れまたはチョークを自動検出し、自動で図面化する画像診断サービス「ひびみっけ」の概要を、開発した富士フイルム株式会社の担当者が説明。システムの概要や使用方法などを解説し、国土交通省のNETISにも登録されたことを紹介した。

*新役員は次のとおり(敬称略)
▽会長=中澤隆雄(宮崎コンクリート研究所)
▽副会長=岩切立雄(フェニックスコンサルタント)、巣山藤明(九州土木設計コンサルタント)
▽理事=木田正隆(木田組生コン)
▽監事=今西宏美(国土開発コンサルタント)
▽事務局長=岡﨑勝信(岡﨑組)。