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吉原・森JVが21億余で落札 門川町新庁舎建設工事

 門川町は7月12日、条件付一般競争で行う「門川町新庁舎建設工事」の入札を執行し、吉原・森特定建設工事共同企業体が21億3500万円で落札した。鉄骨鉄筋コンクリート造4階建延べ5197m2(基礎免震)の新庁舎建設に係る▽建築主体工事一式▽電気設備工事一式▽機械設備工事一式▽外構工事一式―を一括で発注する。

 既存庁舎の経年劣化や行政需要の多様化に伴うスペース不足、窓口の分散化など、現庁舎が抱える課題の解消に加え、将来発生が予想される南海トラフ巨大地震への対応等を目的として、門川町平城東1番1号(平城近隣公園、敷地面積1万4602m2)に移転して建て替える。施設整備に係る基本・実施設計は梓・長田建築企画JVが担当した。

 新庁舎の基本方針には、▽ユニバーサルデザインに配慮した庁舎▽行政経営の効率化につながる庁舎▽町民の安全を守る防災拠点としての庁舎▽議会活動を推進する場▽無駄を省いた経済的な庁舎―の5項目を掲げ、だれもが使いやすく機能的で、町の安全を守り、町民に安心感をもたらすやすらぎの新庁舎を実現する。

 当該工事では、庁舎本体や昇降機設備、倉庫・車庫・キャノピーを含む建築主体工事に加え、▽電気設備工事=受変電設備、幹線動力設備、電灯設備、非常灯・誘導灯設備▽機械設備工事=空調工事、換気工事、浄化槽設備、給排水衛生設備▽外構工事―を施工する。工期は2021年3月30日まで(本体建設工事は21年1月31日まで)。

 入札の参加業者は、吉原・森特定建設工事共同企業体、坂下・峰特定建設工事共同企業体、坂本・佐藤特定建設工事共同企業体、志多・園田特定建設工事共同企業体、清水・内山・藤田特定建設工事共同企業体の5者。税抜の公表価格は22億9300万円だった。