▲写真は挨拶する淵上社長、吉田会長、大会の模様
株式会社淵上組(淵上鉄一代表取締役社長)と協力会社で組織する労働安全衛生協議会(吉田利文会長)は7月12日、小林市内で2019年度の安全大会を開催した。参加した同社及び協議会の社員は、安全表彰や安全講話を通じて安全意識の高揚を図り、労働災害及び交通災害の撲滅へ邁進していくことを誓った。
大会では表彰式が執り行われ、常に安全の重要性を認識し、現場の労働災害防止に対する取り組みが顕著であった株式会社亀田工業と有限会社関屋組の2者に対して、協議会の吉田会長から表彰状と記念品が贈られた。
挨拶で吉田会長は、淵上組及び会員各社が安全に対する認識をしっかりと持って仕事に取り組んだ結果、今大会を無事故で迎えられたことに敬意を表するとともに、各自が安全第一の作業を継続しつつ、これからも互いに助け合いながら、各社の更なる発展に向けて努力していこうと参加者一同に呼び掛けた。
続いて挨拶に立った淵上社長は、人口減少に伴う建設業の担い手不足や昨今の外国人労働者の増加に言及。各種産業の中で交通誘導員やとび職、土木技術者といった建設業関係の職種が特に人手不足であり、外国人労働者やAI等の最新テクノロジーを活用しなければならない時代が必ず来ることを強調した。
他の産業と異なり労働環境が特殊な建設業に於ける働き方改革についても言及。顧客が求めるサービスの提供と週休2日の推進のはざまで、経営者には難しい判断が求められるが、如何なる状況でも安全第一が基本であることを訴え、「知恵を絞り、英知を結集して、事故の無いように頑張っていこう」と呼び掛けた。
安全講話では、小林警察署交通課企画安全係の下小牧孝係長が、県内及び小林署管内に於ける交通事故や死亡事故の特徴を説明。事故多発箇所に於ける事故の形態や、事故が起きやすい時間帯を紹介し、最大の要因である漫然運転の防止を呼び掛けた。また、信号機のない横断歩道での歩行者優先や飲酒運転の根絶なども訴えた。
会員を代表して安全宣言を行った川野武留氏は、「『お帰り』の声と笑顔を見るまでは 気を緩めずに安全運転」「安全は小さな自覚の積重ね 重ねてつなぐゼロ災害」の安全スローガンを肝に銘じ、「自分の身体は自分で守るという安全の基本を再認識し、一人ひとりが危険ゼロを目指して努力していく」と力強く誓った。