▲挨拶する宮島会長、総会、講演会の模様
宮崎県建設業協会女性の会(宮島百合子会長)は7月11日、宮崎市内で2019年度の通常総会を開いた。県内各地から多数の会員が参加し、18年度事業報告書及び決算書、19年度事業計画書案及び収支予算書案を原案どおり承認。女性の入職促進や女性が活躍できる環境整備に引き続き取り組むことを確認した。
総会で挨拶に立った宮島会長は、昨年度に女性の会として高校生との意見交換や女性作業服のファッションショーに取り組んだことを説明。建設業界の人手不足という難題の解決に向けて、「女性目線で何ができるのかを模索しながら、皆で力を合わせて次のステージへ一歩ずつ進んでいきたい」と話し、会員に協力を呼び掛けた。
来賓として招かれた宮崎県建設業協会の山﨑司会長は、本県建設業のイメージアップに繋がっている女性の会の活動に感謝の意を示すとともに、あらためて女性技術者及び技能者の確保・育成に努めていく必要性について言及。女性視点で取り組む様々な活動を通じて、建設業の魅力を広くアピールしてもらうよう協力を求めた。
議案審議で承認された19年度の事業計画では、県内の建設業に携わる女性で構成する会の特性を活かし、将来の担い手の確保や育成といった課題の解決に向けて、女性の英知と感性を活かした各種事業を展開していくこととした。
具体的には、▽若年技術労働者の育成・確保の推進▽教育現場と連携した学生等への情報発信▽マスコミ等を活用した県民への情報発信▽女性技術者等の課題解決に向けた組織体制の確立▽関係機関等との意見交換―などに取り組む。大きな評判を呼んだ女性作業服のファッションショーも10月に開催する予定でいる。
■銀座流のビジネスノウハウを指南
当日は、早稲田大学在学中に日本橋の老舗クラブで女子大生ママとなり、現在は銀座でクラブやラウンジを展開する白坂亜紀氏を講師に招いて基調講演が行われた。2017年に「銀座の流儀『クラブ稲葉』ママの心得帖」を出版し、各地で講演会を開催するなど活躍の場を広げる白坂氏の話しに、聴講した約280人が耳を傾けた。
白坂氏は、銀座のママとしての経験を踏まえながら、具体的に褒めて相手の成長を促す、様々な情報を仕入れておいて会話の幅を拡げるといったノウハウを紹介。また、日本人特有のおもてなしとは「見返りを求めずに他人を思いやる心」であり、これと対価を求める「サービス」とのバランスを取ることが商売繁盛の秘訣などと説いた。