▲写真は挨拶する田村社長、大会、研修の模様
宮崎市の株式会社田村産業と株式会社田村運輸(いずれも田村努代表取締役社長)は、7月6日に宮崎市内で2019年度の安全衛生推進大会を開催した。大会には両社の職員が多数参加。今期の安全標語に「手を抜くな小さなヒヤリが事故のもと」を掲げ、無事故・無災害の達成に向けて全員で邁進することを誓った。
開会挨拶で田村産業工事部の松本興次郎部長は、担い手の確保に向けて、若年層や女性の入職を促進し、高齢層が働きやすい環境を整備することが急務である中、「その大前提となる安全で安心して働ける職場をつくることが我々の責務」と指摘。大会を通じて安全意識の高揚を図り、皆でゼロ災を築くよう呼び掛けた。
田村社長は、災害や事故の発生要因に、現場状況に応じた作業手順や危険箇所の周知不足等を挙げた上で、基本的なルールを遵守することで「必ずや事故が無くなるものと確信している」と強調。小さなヒヤリハットが大きな事故に繋がりかねないことを再認識し、日々の安全作業や安全運転に心掛けるよう、強く訴えた。
表彰式では、田村産業の安全管理優秀賞を受賞した堀添玉幸氏と図師貴嗣氏、同じく重機管理優秀賞を受賞した黒木俊二氏、田村運輸の安全管理優秀賞を受賞した原田俊一氏のほか、安全標語で入選した▽河野晃氏▽青木勝義氏▽中森栄二氏―ら11人に対し、田村社長から表彰状及び記念品が贈られた。
体験発表では、宮崎県発注工事で現場代理人を務めた図師貴嗣氏が創意工夫の取組や安全対策を説明。経験の少ない技術者の育成を目的に「技術者育成チャレンジ型」を試行した当該工事で、主任技術者の長谷川敏朗氏に工程表や作業手順書、危険予知活動報告書の作成方法、試験立会時の留意点等を指導したことを報告した。
社員を代表して、長谷川敏朗氏と青木勝義氏が「全国安全週間を契機に、自分の体は自分で守るという安全の基本を再認識し、安全な作業を心掛け、我々の職場から災害を絶対に起こさないよう努力することを誓う」と宣言。日髙裕斗氏の発声に合わせて、参加者全員で「ゼロ災でいこう、ヨシ!」と指差唱和を行った。
閉会挨拶で、田村運輸の田村順一会長は「大会で学んだことを一人ひとりがしっかりと自覚し、絶対に事故を起こさないという強い信念を持って、日々の業務にあたって欲しい」と話した。大会ではこのほか、交通KYTを活用した安全ビデオを鑑賞。事故の発生状況を踏まえ、これを未然に防止するための方法を学んだ。