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地元中学生が橋を守る仕事を体験 旭建設とデミーとマツ

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▲写真はイベントの模様

 日向市の旭建設株式会社(黒木繁人代表取締役)と噂の土木応援チーム・デミーとマツによる土木イベント「橋を守る仕事を体験せよ!」が、6月25日に延岡市で行われた。宮崎県延岡土木事務所(大坪正和所長)の協力のもと、イベントに参加した延岡市立北方学園中等部の3年生26人が土木の魅力を実際に体感した。

 噂の土木応援チーム・デミーとマツは、土木技術者で長崎大学大学院工学研究科の出水享工学博士、株式会社共同技術コンサルタント福岡支店の松永昭吾支店長が2016年に結成。工事現場や工場で開催する「ワクワク土木土木(ドキドキ)」の体験型イベントを通じて、各地の子ども達に土木の魅力や楽しさ、大切さを伝えている。

 今回のイベントでは、旭建設が施工する国道218号干支大橋耐震補強工事の概要を那須康隆現場代理人が説明。続いて、「土木の仕事」「橋を守るお仕事」をテーマに講演したデミーとマツは、道路や橋梁といった社会インフラが地域を日々の生活を支えていることを説明し、これらを造り、そして守る土木の仕事の重要を説いた。

 延岡市北方町の干支大橋の現場に移動した生徒達は、担当者の説明を聞きながら、塗装による橋梁の補修工事や非破壊検査を体験。生徒達は、フルハーネスとVRゴーグルを装着して、仮想現実で高所での作業を体験したほか、検査路を歩いたりするなどして、楽しみながら橋を守るための仕事を学んだ。

 参加した生徒は、「多くの発見があり、土木の魅力を知る貴重な体験ができた」「塗料を同じ厚さに塗ることが難しかったが、綺麗に塗れて嬉しかった」「低い場所に居ても、VRを使うことでとても高く、浮遊感を感じた。橋等の点検の大変さが分かった」「体験したことを自分達の将来に役立てたい」などと話した。

 旭建設の那須康隆現場代理人は、「土木は男性・女性を問わずに活躍できる仕事。イベントを通じて、土木の魅力や重要性を広く発信していきたい。次世代を担う子ども達にとって記憶に残るイベントとなり、将来の職業選択肢の一つとして選んでもらえれば嬉しい」と期待を込めた。

 九州各地でボランティとして取り組むデミーとマツの土木イベントは、土木に関する優れた広報活動や作品を顕彰する土木学会の土木広報大賞2018で優秀賞を受賞している。旭建設と両氏は、小中高生やその家族を対象とした土木イベント「トンネルのお医者さんになろう!」を昨年8月にも開催し、参加者から好評を得ていた。