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小中学校空調整備、7月にPFI実施方針 宮崎市

 宮崎市は、市立小学校30校に於ける空調設備の整備及び維持管理等に民間の資金やノウハウを活用するPFI方式を適用する方針を固め、7月下旬にもPFI法に基づく事業の実施方針を策定する考えを示した。実施方針は同時期に市のホームページで公表し、8月上旬を目途に実施方針に関する説明会と現地見学会を開催する予定でいる。

 夏場の猛暑下における児童・生徒の体調管理や熱中症予防への対応策として、市は市内小中学校への空調設備の整備を進めている。一方で、市内小学校のうち30校に関しては、財政負担の縮減や早期の整備を図るため、民間事業者の創意・工夫を取り入れるPFI方式等の民間活力の活用手法について、導入の可能性を検討していた。

 空調設備を新設する予定教室数は、普通教室等(特別支援教室含む)の654教室。事業範囲は、空調設備の設計、施工、工事監理、所有権移転、維持管理及び同一学校内の既存空調設備メンテナンスとする。事業の実施期間は、設計・施工が2020年7月から21年3月まで、維持管理が21年4月から32年3月までを計画する。

 導入可能性の検討では、財政負担の軽減や民間ノウハウの活用に加え、維持管理を見越した効率性の高い設計が可能で、事業期間を通した性能保証を求めることができる「PFI-BTO方式」※を検討対象に設定。財源や民間事業者の参画意向、財政負担軽減効果の検証を踏まえ、「PFI-BTO方式の導入が最適」と結論付けた。

 こういった検討結果を踏まえ、市はPFI法等に基づく事業実施の手続きを進める。計画では、7月下旬に実施方針の策定・公表を行い、8月に実施方針に係る説明会と現地見学会を開催。9月に特定事業として選定し、10月に事業を公告する。資格確認審査や事業提案審査を経て、20年3月に優先交渉権者を決定する予定でいる。

※PFI-BTO方式(Build・Transfer・Operate)=事業者が資金を調達し、設計・施工を行って所有権を公共に移転した後、維持管理運営を行う。