▲写真は挨拶する藤元会長、福山署長、大会の模様
東諸地区建設業協会(藤元建二会長)と宮崎労働基準監督署、宮崎県土木施工管理技士会東諸支部、建設業労働災害防止協会宮崎県支部が主催する2019年度の「東諸地区建設業安全衛生推進大会」が6月25日に開かれた。大会には企業の代表や現場責任者ら約70人が参加し、現場等に於ける無事故・無災害の達成を固く誓った。
挨拶で藤元会長は、7月1日から始まる全国安全週間に合わせて、労働災害や交通事故の防止、安全意識の高揚と安全活動の定着を目的に大会を開催していることを説明。県内に於ける労働災害や交通事故の発生状況について言及し、これらが他人事ではなく、主な原因が過信や緊張感の欠如であることを強調した。
また、労働者の健康と安全の確保を最優先の課題として捉え、労働災害ゼロ、交通事故並びに違反ゼロを実現するための活動に取り組んでいることを説明。「大会の内容を会社に持ち帰り、事故や労働災害のない明るい職場づくりを目指して、安全衛生管理体制を確立し、職場に安全文化を定着させて欲しい」と呼び掛けた。
来賓として招かれた宮崎労働基準監督署の福山栄隆署長は、労働災害の発生状況を類型別に説明し、墜落・転落災害や高年齢労働者の災害防止に向けた対応を求めた。高岡警察署の今村洋一署長は、漫然運転の防止や交通マナーの遵守を呼び掛け、高岡土木事務所の境光郎所長は、安全活動の推進と働きやすい職場の実現に期待を込めた。
安全講話では、宮崎労働基準監督署安全衛生課の地福竹志課長が「労働災害防止対策等」、高岡警察署交通係の前畑英輔係長が「管内の交通情勢と交通事故防止対策」をテーマに講演。地福課長は、地山や土砂の崩壊、重機の転倒、開口部からの転落といった過去の重大災害について解説し、要因を分析して具体的な再発防止策を示した。
参加者を代表して薬師博幸氏が大会宣言を読み上げ、「本日の講話や教訓を真摯に受け止め、安全の基本をあらためて認識し、日常的な安全点検を徹底して危険有害要因を排除するとともに、交通法規の遵守・交通マナーアップ・思いやり運転に努め、労働災害及び交通災害を絶対におこさないよう全力を尽くす」と述べた。