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ゼロ災害達成へ取組強化、新3Kを実現 藤元建設と協力業者

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▲写真は挨拶する藤元会長、大会の模様

 株式会社藤元建設(藤元建二代表取締役)は6月3日、国富町内で2019年度の安全大会を開催した。大会には同社及び協力会社の職員ら約80人が参加。表彰式や安全講話、グループワーク、安全宣言等を通じて、参加者は安全意識の更なる高揚を図り、今期の無事故・無災害を達成することを固く誓った。

 挨拶に立った藤元社長は、参加者一同の安全に対する日頃からの真摯な取り組みに感謝の意を示す一方、小さな危険の芽が一歩間違えば重大事故に繋がりかねないことを強調。労働規則や就業規則に則ってルールを守り、KY活動や指差呼称等を徹底し、気持ちの良い作業環境づくりに努めてもらうよう呼び掛けた。

 あわせて、現場におけるムダやムリを排除することで適正な利益を確保し、これを労働環境の改善や給与のアップに繋げるなどして、建設業に於ける新3Kの実現に向けて取り組む考えを示した。また、参加者に積極的な資格の取得を促すとともに、更なる安全衛生対策の強化と充実に向けた協力を参加者に求めた。

 表彰式では、安全標語最優秀賞の末吉謙二氏、同優秀賞の左近寿伸氏、エコ標語最優秀賞の谷口進一氏、同優秀賞の江口益郎氏、優良現場表彰の冨田親伯氏、優秀工事技術者賞の広瀬英明氏、協力会社表彰の有限会社米原鉄筋興業、安全優良職長賞の宮永晶広氏、優秀若手技術者賞の弓場元涼一氏、功労技術者賞の川越定夫氏に表彰状が贈られた。

 グループワークでは、多田憲浩氏が建設現場の安全対策について説明。現場で多発する労働災害やその防止対策について参加者と意見を交わし、安全施工サイクルや5S活動及びKY活動、リスクアセスメントの確実な実践を呼び掛けた。産業廃棄物の適正処理について説明した木下雅博氏は、建設マニフェストの記入例等を解説した。

 社員及び協力会社を代表して安全宣言を行った矢野竜次氏は、「安全は全てに優先する」との基本的な考えに基づき、▽不安全行動は組織序列の関係なく注意し合う▽全現場で意味のある危険予知活動を実施する▽同業者の見本となる安全行動を実施する―に取り組み、「快適な職場となるよう一層努力することを誓う」と述べた。

 大会を総括した藤元勇貴専務取締役は、「災害ゼロ」は建設業に於ける永遠の課題であり、これを達成するために、互いに意見を言い合える風通しの良い職場環境づくりや、安全に対して全員参加で取り組む必要があることを説明。「働く皆さんが誇りに思えるような会社を目指していく」と述べ、参加者に理解と協力を求めた。

 当日はこのほか、宮崎市北消防署西部出張所の隊員による安全講話も行われた。熱中症の予防と初期対応に関する講座に熱心に耳を傾けたほか、人形を使った心肺蘇生法やAEDの使用方法、緊急時に役立つロープワークの実演に取り組んだ。