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地震時地盤災害推計システムの運用開始 国土地理院

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▲“スグダス”の概要

 国土地理院は、地震時地盤災害推計システム“スグダス”(SGDAS)の運用を6月20日から開始した。地理院が保有する地形・地質などの膨大なデータベースと、気象庁が発表する地域の震度分布データを活用、地震発生直後に斜面崩壊・地すべり・液状化の発生している可能性がある場所を推計する。その結果を“すぐだす”ことで、TEC-FORCEによる支援計画の検討や、夜間に地震が発生した場合の被害の概況把握にも利用できるようにすることが狙いだ。

 スグダスは、測量用航空機による被災地の空中写真撮影のコース設定などにも活用できる。また、地震発生時には初動対応を決める重要な参考情報にもなることから、国土交通省災害対策本部の会議資料などとしても活用することにしている。

 地理院は、このシステムの推計結果が、過去の震度6以上の地震における災害発生状況に対し、一定程度の整合性を有していることを確認している。