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風通しの良い元気な職場に 増田工務店と増友会

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▲写真は挨拶する増田社長、大薗会長、大会の模様

 株式会社増田工務店(増田秀文代表取締役社長)と協力業者で組織する増友会(大薗英治会長)は6月20日、高鍋町内で2019年度の「夏季安全大会」を開催した。大会には、同社及び増友会の会員企業から多数の職員が参加。安全パトロールの結果報告や安全講話、安全宣言等を通じて、無事故・無災害の達成を固く誓った。

 大会で挨拶に立った増田社長は、本格的な夏の到来を前に、「熱中症に気をつけながら、現場の整理整頓を心掛け、コミュニケーションのとれた明るい雰囲気の現場を目指して欲しい」と呼び掛けた。このほか、建設業に於ける働き方改革について言及し、毎月第2土曜日の休日を実践していく方針を示し、参加者に理解と協力を求めた。

 増友会の大薗会長は、梅雨時期から夏にかけて現場環境は一変し、不安全要素が増えていくと指摘。設備や環境が改善され、安全管理等も整理されているが、変わらないのはヒューマンエラーであると述べ、「現場内のコミュニケーションを充実させ、風通しの良い元気な職場にし、労働災害の防止に努めていこう」と呼び掛けた。

 その後、当日早朝から行われた安全パトロールの結果を、協力会社代表の原田広文代表取締役(株式会社原田)と社員代表の長友正年氏(土木課工事長)が報告。各現場に於ける安全衛生活動の取組内容を説明し、留意すべき点などを指摘した。

 安全講話では、増田工務店と増友会の安全顧問を務める山﨑征雄氏が「高齢者の労働災害を減らすには」と題して、高齢化に伴う労働災害のリスクについて講演。身体機能計測のセルフチェック方法やリスクの低減手法などを解説した。

 品質安全管理部の藤田弘徳氏は、「労働災害を防ぐために必要な心掛け」として、過去に発生した事故事例を示し、▽安全対策で災害発生確率を下げる▽安全管理でヒューマンエラーの発生頻度を減らす▽コミュニケーションを図り、安全を重視する現場を築く▽ルールや作業手順を守る―といった基本事項の重要性を説いた。

 安全宣言では、建築課の城下拓也氏が「人命尊重の基本理念の下、より一層の安全衛生活動を展開する」「安全意識レベルの向上を図り、明るく働きがいのある職場づくりを目指し、一致団結して労働災害の撲滅を目指していく」と宣言。城下氏の発声に合わせて、参加者全員で「ゼロ災でいこう、ヨシ!」と安全唱和を行った。

 大会ではこのほか、メンタルトレーナーの高畑好秀氏(株式会社グリーン・フロー代表)が基調講演を行った。高畑氏は「考えたりイメージすることを大切にして」と物事をプラスに考えるための手法等を説明し、「仕事もルーティン化させないよう、現場の変化にもいち早く気付き、対応していくことが大切」などと話した。