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無人化施工の先駆け 水陸両用ブルドーザを体験

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▲写真は見学会の模様

 宮崎県中部港湾事務所は6月6日と13日、宮崎市のみやざき臨海公園サンビーチ一ツ葉南ビーチ水中掘削工事(施工者=宮前建設)の現場で「無線遠隔操縦式・水陸両用ブルドーザ」の施工見学会を開催した。 県発注工事としては、同現場において昨年に引き続き2件目の施工で、本県の海岸、河川工事など様々な現場での今後の活躍が期待される。

 この水陸両用ブルドーザは、ゼネコンの青木あすなろ建設(東京都港区)が保有する5台のみが現在全国各地で活躍しており、昭和43年に小松製作所によって開発されて、同44年に富山大橋橋脚復旧の現場で初採用されて以降、これまで全国各地の河川・海岸工事等で1200件を超える実績を持つ。特に、陸上機械では施工が困難な水深7mまでの浅水域での水中土木作業で威力を発揮。建設機械の遠隔操作という点において「無人化施工」の先駆けと言われている。

 見学会は、国土交通省や宮崎県などの行政機関(約20名)と、宮崎県産業開発青年隊(約40名)を対象に2回開かれた。当日は、中部港湾事務所の担当者や施工を行う宮前建設の現場代理人による工事概要の説明、施工協力している青木あすなろ建設の担当者からブルドーザの歴史や特徴、工法紹介などがあった。その後参加者は現場に移動し、水中掘削で稼働している実機の見学やラジコンによる遠隔操作体験が行われた。