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将来見据えビジョン策定を試行 宮崎県造園緑地協会

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▲写真は挨拶する松浦会長、表彰式、総会の模様

一般社団法人宮崎県造園緑地協会(松浦龍次郎会長)は6月21日、宮崎市内で2019年度「第44回通常総会」を開催した。総会には会員企業の代表らが多数出席し、18年度事業報告及び収支決算、19年度事業計画案及び収支予算案を原案どおり承認。総会内で行われた表彰式で、従業員永年勤続表彰の受賞者の功績を称えた。

 挨拶で松浦会長は、全国に先駆けて制定された宮崎県の沿道修景美化条例が50年を迎えることや、17年に制定された「美しい宮崎づくり推進条例」について言及。昨年10月には、協会が宮崎県の景観形成促進機構に指定されたことを踏まえ、「良好な景観形成を促進する団体として昇格・格上げされたと捉えている」と述べた。

 一方で、本県の造園業が発展するためには、県民が力を合わせて美しい宮崎づくりを進め、美しい郷土を次世代に引き継ぐことを共通目的として認識する必要があると指摘。そのためにも、「ビジョンとパッションを持って、次世代に明るい未来を渡せるよう、各種活動に邁進していく」と述べ、会員に支援と協力を求めた。

 来賓として招かれた宮崎県県土整備部都市計画課美しい宮崎づくり推進室の平部隆典室長は、瀬戸長秀美部長の挨拶を代読。美しい宮崎づくりに向けた取り組みの中でも、都市公園の整備や沿道修景はその柱であり、方向性を同じくする県と協会が連携しつつ、景観形成促進機構として「経験やノウハウを広く周知して」と呼び掛けた。

 議長に貴島大樹氏を選出して行われた議案審議では、19年度の事業計画について執行部が説明。景観形成促進機構として、緑化啓発事業の推進や研修会及び講習会の開催に取り組むとともに、発注機関に対する陳情及び意見交換、造園工事・維持管理の安定発注に向けた市場情報の分析と発注者への提案に取り組むことを確認した。

 このほか、国道路肩の植栽及び景観整備、県民緑化推進運動や土木の日、道路・河川愛護デーへの協力、緑化先進地の視察研修、安全管理研修の開催に取り組む。将来の在るべき協会の姿を見据え、本県造園業の更なる発展を目指し、会員が一丸となって同じベクトルへ歩みを進めるため、中長期計画(ビジョン)の策定を試行する。

 同日に行われた表彰式では、従業員永年勤続表彰の受賞者12人のうち、出席した5人に松浦会長が表彰状と記念品を手渡した。受賞者を代表して謝辞を述べた林田寛行氏は、「本日の表彰を心に深く留め、今後の励みにしたい。会社のため、造園業界のため、そして自分自身のためにも努力していく」と意気込みを語った。

*表彰受賞者は次の通り(敬称略)
▽35年以上=武田厚典(山倉ガーデン)
▽25年以上=林田寛行(高千穂グリーン)
▽20年以上=長友慎一(宮崎造園)
▽15年以上=荒木浩輔(みやざき公園協会)、石川純子(前同)、大野辰彦(高千穂グリーン)
▽10年以上=永井佐代子(みやざき公園協会)、穴見史江(前同)、持原千春(宮崎造園)、川添照久(前同)、小坂喜弘(永倉造園土木)、谷口進一(前同)。