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全員一丸で安全衛生活動を実行 坂下組が安全大会を開催

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▲写真は挨拶する坂下社長、大会の模様

 株式会社坂下組(坂下利博代表取締役社長)は6月19日、宮崎市内で2019年度の安全大会を開催した。大会のテーマは「みんなで危険ゼロの職場をつくろう!」。参加した同社及び協力会社の社員ら約330人は、勉強会や安全表彰などを通じて安全意識の更なる高揚を図り、無事故・無災害を達成することを固く誓った。

 大会で挨拶に立った坂下社長は、建設業に於ける人手不足や従事者の高齢化、過重労働による疲労・ストレス等に起因する労働災害の防止に向けて、今まで以上に安全衛生水準の向上を図る必要があり、「労働災害防止対策が円滑かつ効果的に講じられるよう、『SAKASHITA・COHSMS』を確実に運用すべき」と訴えた。

 また、安全衛生管理が全てに優先することを再認識した上で、労働安全衛生関係法令を遵守し、自主的な安全衛生活動の活性化を図ることが重要と指摘。今大会を契機に、「各職場に於いて安全衛生意識の一層の高揚を図るとともに、関係者が一丸となって安全衛生活動を効果的かつ着実に実行してもらいたい」と協力を求めた。

 表彰式では、安全優秀賞及び安全努力賞を受賞した同社社員7人、同社現場の安全施工と無事故・無災害の完工に尽力した協力会社3社(いずれも後述)のほか、19年度の安全衛生スローガン「今日も無事故で仕事が終わり 家族の喜ぶ笑顔が宝」を考案した米原新一氏(有限会社米原鉄筋興業)に坂下社長から表彰状が贈られた。

 このうち、住家の隣接地に於ける道路改良工事で安全優秀賞を受賞した高木潤氏は、現場で取り組んだ安全衛生対策を紹介。地元住民に作業内容を丁寧に説明する、低騒音の重機や低振動の機械を使用する、といった取り組みで苦情や事故なく工事を完成させたほか、清掃や草刈り等の地域貢献活動に取り組んだことを説明した。

 安全衛生重要推進事項を発表した鹿嶋孝市安全衛生室長は、19年度の安全衛生目標を重大災害・公衆災害の「ゼロ達成」とすることを説明。リスクアセスメントの実施や三大災害の防止、熱中症予防及び有害物質等のばく露防止、飛来・落下災害及び転倒災害の防止に関して、各対策を推進するための実施要領の要点を解説した。

 その後、大会前に同社及び協力会社の社員が参加して行った「労働災害を未然に防ぐための勉強会」の成果を代表者が発表。「車両系建設機械に係る危険の防止」と「飛来・落下防止」をテーマに掲げ、現場で起こり得る危険因子を洗い出し、これを防止するために参加者が話し合ってまとめた具体的な実行方策などを紹介した。

 安全宣言で、宮崎本社営業部の伊藤英樹氏は「品質管理及び環境保全活動と安全衛生管理の一体化に向け、創意工夫を凝らし労働災害防止に全力投入する」「建設業労働安全衛生マネジメントシステムを確実に実施・運用する」と宣言。矢野建設株式会社の岩瀬英一氏の掛け声に合わせて、参加者全員で大会テーマを唱和した。

 大会ではこのほか、大手広告代理店に勤務し、小林市のPR動画の作成を指揮した小林市出身の越智一仁氏による講演会も開催。講演後に行われた意見交換会では、参加者が安全な施工について理解を深め合った。

 表彰受賞者は次のとおり(敬称略)。

*社員表彰
▽安全優秀賞=高木潤(日向支店土木部)
▽安全努力賞=森田幸仁(小林本店土木部)、末吉祐太郎(前同)、芥田憲史(宮崎本社土木部)、下り藤浩司(小林本店建築部)、黒木健斗(宮崎本社建築部)、伊藤英樹(宮崎本社営業部)

*協力業者表彰
▽安全表彰=矢野建設株式会社、株式会社生目設備、株式会社九南宮崎本店。