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熱中症対策で現場管理費の補正を試行 宮崎県

 近年の夏季における猛暑日などの気象状況を考慮し、宮崎県は熱中症対策に資する現場管理費の補正を試行する。工期期間中の日最高気温の状況に応じて補正値を算出し、現場管理費率に加算する。補正は変更契約において行う。

 対象工事等は、県土整備部が所管する工事等のうち、主たる工種が屋外作業である工事。特記仕様書で試行対象である旨を明記する。ただし、建築工事や建築設備工事、土木工事標準歩掛を使用する委託業務は試行対象外とする。

 具体的には、工期期間中の真夏日(最高気温30度以上)を工期で除して真夏日率を算出。真夏日率に補正係数(1.2)を乗じて補正値を算出し、現場管理比率に加算する。施工箇所が点在する工事については、点在する箇所毎に補正を行うことができる。

 真夏日の確認は、施工現場から最寄りの気象庁の地上気象観測所の気温、または環境省が公表している観測地点の暑さ指数(WBGT)を用いることを標準とし、WBGTを用いる場合は25度以上となる日を真夏日とみなす。

 ただし、この方法が難しい場合は、施工現場を代表する1地点で気象庁の気温計測方法に準拠した方法で得られた計測結果を用いることも認める。なお、計測に要する費用は受注者の負担とする。

 既契約工事等については、発注者が工事打合簿により試行対象工事である旨を通知し、受発注者協議により「基準日」を定める。当該基準日から工期末までの期間のうち真夏日にあたる日数を計測し、これを工期で除して真夏日率を算出する。

熱中症対策に資する現場管理費の補正