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「無災害」達成へ、ルールの遵守を 志多組が安全推進大会

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▲写真は挨拶する志多社長、大会の模様

 株式会社志多組(志多宏彦代表取締役社長)は6月13日、宮崎市内で2019年の安全推進大会を開催した。来期の安全標語に「見逃すな、隠れた危険とルール無視 ゼロから築く作業手順 知恵と工夫で無災害」を掲げ、大会に参加した同社社員及び協力業者の代表ら約270人が、無事故・無災害の達成へ邁進することを誓った。

 挨拶で志多社長は、ボルトやエンジニア不足といった幾多の障害を排し、見事に現場を完成させ、施主や発注者から高い評価を得ていることに言及。工事に携わった社員及び協力会社一同の努力に敬意を表するとともに、これからも共に手を携え、安全第一で今まで以上に良い仕事を心掛けてもらうよう、理解と協力を求めた。

 特に安全面に関しては、「施工計画を立て、作業手順を定め、ルールに従う」「ルールを逸脱するような不安全行動を見逃さない」といった、これまで同様の普通の日々を積み重ねることでしか、「無災害というゴールにたどり着く道はない」と指摘。「自らの手で無災害という金字塔を築き上げていこう」と強く呼び掛けた。

 安全表彰では、同社施工の現場で安全衛生管理に対する取り組みが顕著であった協力業者2社と職長2人、同社の現場所長15人、優秀標語の考案者に対して、志多社長から表彰状と記念品が贈られた(受賞者は後記参照)。

 安全管理室の上村康夫室長は、「安全で快適な職場づくりは、活動の改善を伴って進めることが望ましい」と述べ、「キーマンである職長が常に問題意識を持ち、作業方法の改善を行い、改善の手順を明確に示す」といったPDCAサイクルの実践を求めた。また、現場の作業状況の的確な把握や高齢者・外国人作業員の適正配置の重要性を説き、建設業の三大災害防止に向けた具体策も解説した。

 体験発表では、椎葉吹付工業の椎葉誠代表取締役、志多組建築本部の木下秀一氏、同じく土木本部の川野寛敬氏が現場で取り組んだ安全対策等を紹介。椎葉社長は、安全の影には幾つもの落とし穴があり、現場に潜む危険因子を再認識することが、「一歩踏み込んだ危険予知活動やリスクアセスメントの実践につながる」と述べた。

 大会ではこのほか、鴨林開発の日髙稔希氏の発声に合わせて、全員で「ゼロ災でいこう、ヨシ!」と指差唱和を行った。閉会挨拶で志多組の西田洋代表取締役専務は、「安全あっての仕事、会社、家族。常に安全を意識して業務に取り組んで」と呼び掛けた。

*表彰受賞者は次のとおり(敬称略)
▽優良企業賞=椎葉吹付工業、請要工業
▽優良職長賞=中塚公仁(日高工務店)、日髙稔希(鴨林開発)
▽安全管理優秀賞=木下秀一、川野寛敬
▽安全管理優良賞=稲森一寿、永田広文
▽安全管理努力賞=枡屋良二、祖田省吾、藏元秀和、中城清文、脇田純二、太田芳和、黒木英樹、日高淳、佐藤喜久男、津村孝洋、角井藤雄
▽優秀標語賞=牛谷清文。