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会員一丸で労働災害の撲滅に取り組む 串間市建設業協会

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▲写真は挨拶する河野会長、大会の模様

 串間市建設業協会(河野義也会長)は6月12日、2019年度の安全推進大会を串間市建設会館で開催した。大会には、会員企業の代表や技術者らが多数参加し、建設業における労働災害や交通災害の防止対策などを熱心に学んだ。

 挨拶で河野会長は、交通安全県民総ぐるみ運動に関連して、車両が大型になりやすい建設業においては、交通事故が重大化する可能性が高いことに言及。「安全に対する認識を一層深めるとともに、あらゆる労働災害や交通災害の撲滅に一丸となって取り組むことが重要だ」と呼び掛けた。

 その後、招かれた来賓を代表して、日南労働基準監督署の中玉利浩治署長、串間土木事務所の有馬誠所長、串間警察署の池田好人署長が挨拶を述べた。

 特別講話では、宮崎県立看護大学の江藤敏治教授が健康に関する講話を行ったほか、日南保健所健康づくり課の村永彰子氏と串間市医療介護課保健師の阿辺山杏奈氏が「健診のすすめ」をテーマに講話を行った。

 安全講話では、日南労働基準監督署の清水貴宏監督官が建設業における労働災害の現状とその防止策について、串間警察署地域交通課長の福屋伸太郎氏が串間市内における交通事故の現状とその防止策について講演し、参加者は講演内容に熱心に聞き入っていた。

 青年部の河野義範部長が「人命尊重という基本理念に基づき、すべての労働・交通災害の撲滅と安全衛生管理水準の向上、安全管理体制の充実を図る」と安全の誓いを読み上げ、労働災害の撲滅に向けて、安全衛生活動を徹底することを誓った。

■技術研修で工事検査の要点など学ぶ

 串間市建設業協会と青年部、宮崎県土木施工管理技士会串間支部が主催する2019年度の技術研修会が、6月11日に串間市建設会館で行われた。研修では、宮崎県串間土木事務所の金丸尚敏工務課長が管内執行事業について説明。工事検査専門員の堀之内洋一氏と木下光行氏は、工事検査に関する指導や助言事項について解説した。

 研修後に行われた質疑応答では、土木工事現場に於ける施工管理上の不具合や疑問について意見を交換。前述の3氏に加え、南那珂農林振興局の内田豊光農村整備課長、日高三男林務課長が参加し、コンクリート圧縮強度試験や鉄筋の防錆剤、二次製品等の材料検収といった参加者からの質問に対して、県としての考え方などを示した。

 研修会に合わせて行われた表彰式では、宮崎県土木施工管理技士会の串間支部表彰を受賞した谷口竜王氏(谷口組)と仲澤信一氏(内田建設)に河野支部長から表彰状が贈られた。また、両氏による現場等の体験発表も行われた。