建設ネット企画画像 四角 四角

スピード感を持って諸課題に対応 宮崎県測量設計業協会

B00056207_2   B00056207_3   B00056207_1

▲写真は挨拶する西田会長、表彰式、総会の模様

 一般社団法人宮崎県測量設計業協会(西田靖会長)は4月26日、宮崎市内で2019年度の通常総会を開催した。総会には会員企業の代表らが多数出席し、18年度事業や収支決算について審議を行い、これを原案どおり承認。また、先の理事会で決定した19年度事業計画並びに収支予算について執行部から説明を受けた。

 挨拶に立った西田会長は、バブル崩壊後の失われた10年を経て減少し続けていた事業量が回復基調にあるとともに、同じく技術者単価もピーク時の水準に戻りつつあることを指摘。「令和の時代をどういう時代にするかは、私たちの活動次第」と述べ、業界及び会員企業の発展に向けて、会員の理解と協力を求めた。

 西田会長は、「県民の安全・安心で快適な生活を守り続けることが建設産業の使命」であることを強調する一方、担い手不足や災害への備え、働き方改革への対応などの課題が山積する中で、関係機関と良好な関係を築きつつ、会員の切実な声を訴えながら、スピード感をもって諸課題の解決に努めていく考えを示した。

 議長に長友大氏を選出して行われた議案審議では、18年度事業並びに収支決算を全会一致で承認。また、▽協会信用の確立▽協会員優先指名の確保▽測量設計及び補償業務の技術向上▽測量設計業関係法令等の整備促進▽測量設計事業協同組合との連携強化―を努力目標とする19年度の事業計画を確認した。

 目標の達成に向けて、新規事業の調査研究や会員優先指名の確保、会員の事故防止対策の樹立と労務管理の改善促進、各発注機関等との意見交換、青年部の活動支援、測量に関する意識の啓蒙と測量業の社会的地域の向上、技術向上のための研修実施や有資格者育成のための支援などを各委員会が中心となって展開する。

 総会に先立ち行われた表彰式では、会員表彰を受賞した7社と従業員表彰を受賞した10人、18年度の技術士検定試験に合格した3人に対して、西田会長から表彰状と記念品が贈られた。表彰受賞者は次のとおり(順不同、敬称略)。
▽会員表彰(50年以上)=片岡測量設計事務所、大正測量設計宮崎支店、日向測量設計
▽会員表彰(40年以上)=三協測量設計事務所、正栄技術コンサルタント、中島測量設計コンサルタント
▽会員表彰(20年以上)=海老原測量設計コンサルタント
▽従業員表彰(30年以上)=森谷克也(南興測量設計)、島田祐子(東九州コンサルタント)、濵砂秀隆(宮崎産業開発)、岡輝昌(前同)
▽従業員表彰(20年以上)=興梠操(南興測量設計)、渡邊竜太(フェニックスコンサルタント)、新甫尊昭(九州土木設計コンサルタント)、河野博明(西田技術開発コンサルタント)、内田正美(はまゆう測量設計)、児玉尚史(アップス)
▽技術士試験合格者=家中研治(宮崎産業開発)、村上真章(真和コンサルタント)、片岡宗太(西部技建コンサルタント)

■共同受注・購買事業など推進

 同日に宮崎市内で開かれた宮崎県測量設計事業協同組合(白濵隆寛理事長)の2019度度通常総会には多数の組合員が出席。鈴木敏弘氏を議長に選出して行われた議案審議では、18年度事業経過報告及び収支決算、18年度剰余金処分案、19年度事業計画案及び収支予算案等の各議案を満場一致で原案どおり承認した。

 総会で挨拶に立った白濵理事長は、組合事業に対する組合員の理解と支援に感謝の意を示すとともに、災害時に於ける宮崎県の測量関連業務が通常単価に移行することを説明。組合員が適切な単価で業務を受注できるよう、これを市町村にまで拡げるための取り組みを推進する考えを示し、組合員に事業に対する協力を求めた。

 19年度の事業計画では、道路・河川台帳の作成・修正業務や橋梁点検業務等の共同受注事業、組合員による共同購買事業及び共同製図事業の推進に努めつつ、i-Constructionの取り組みを踏まえた新規事業の調査・情報収集、安定した成果品を提供するための研修会の開催、組合電子納品化に取り組むことを確認した。