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連携を強化、将来ビジョン作成 宮崎県中小企業団体中央会

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▲写真は挨拶する堀之内会長、河野知事、総会の模様

 宮崎県中小企業団体中央会(堀之内芳久会長)は5月28日、宮崎市内で2019年度「第64回通常総会」を開催した。総会では、18年度事業及び決算、19年度事業計画案及び収支予算案について審議したほか、会員組合や組合員企業が真に求める支援を意識した自己変革に取り組むための中期支援計画(ビジョン)について説明があった。

 ビジョンでは、中小企業や中小企業組合、中央会の厳しい現状を踏まえ、連携活動や組織化の可能性について言及。中央会のあるべき姿に「連携の力で拓く個人・企業・組合・地域社会の課題解決への挑戦」を掲げ、▽経営基盤強化▽産業育成・連携活動活性化▽人材確保・育成―の3つ視点から、各種支援戦略に取り組むことを明記した。

 特に、中小企業の経営基盤安定化や新分野挑戦を支援するため、巡回・相談指導の充実強化や新たな組合事業の提案、組合間・企業間の連携支援等に取り組む。また、提案型の組織化支援や学校等への業界PR活動及び行政庁への政策提言支援、直接的・間接的な事業継承支援、新技術等の習得支援、ものづくり等補助金の活用支援等を行う。

 総会では、こういった取り組みを盛り込んだ19年度の事業計画のほか、18年度事業及び決算、19年度収支予算案、会費の額及び徴収方法、役員報酬、青年部規約の一部変更などの議案を原案どおり承認。役員補充に関する審議では、長倉康治氏(宮崎県管工事協同組合連合会)の理事退任に伴い、古澤雄二氏(前同)が理事に新任された。

 多数の来賓を招いて行われた式典で挨拶に立った堀之内会長は、中小企業に於いて働き方改革の推進や生産性の向上が大きな課題である中、中央会の持つポテンシャルの大きさや高度なスキルを有する指導員の存在を強調。進むべき方向性が同じである他団体との連携を図りながら、中央会の事業を活用して欲しいなどと呼び掛けた。

 その後、宮崎県知事表彰及び中央会会長表彰の受賞者に表彰状が贈られた。来賓祝辞で宮崎県の河野俊嗣知事は、先人が築いてきた中小企業の有する「宮崎の力」を、将来世代のために更に磨くよう協力を求めると同時に、生産年齢人口の確保といった課題解決に向けて、地場産業や中小企業の育成支援に注力していく考えを示した。

 表彰受賞者は次の通り(敬称略、関係分のみ)
*宮崎県知事表彰
▽優良組合=県北地区土木コンクリートブロック事業協同組合
▽組合功労者=高嶺清二(宮崎県木材協同組合連合会)、原田忠男(宮崎県解体工事業協同組合)
▽優良組合青年部=宮崎県電機商業組合青年部
*宮崎県中央会会長表彰
▽組合功労者=工藤勝利(西臼杵建設事業協同組合)、興梠俊茂(前同)、宮尾吉明(宮崎県電機商業組合)、小泉應和(日向管工事協同組合)、吉岡宜彦(宮崎県解体工事業協同組合)、黒木重安(西都造林素材生産事業協同組合)、山内講二(都城管工事協同組合)
▽優良職員=井田正則(日南地区生コン事業協同組合)、椎葉浩(耳川林業事業協同組合)、有澤美代子(都城地区生コンクリート協同組合)。