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新役員案を了承、碕山理事長を再選 宮崎県溶接協会

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▲写真は挨拶する碕山理事長、横山次長、総会の模様

 一般社団法人宮崎県溶接協会(碕山裕和理事長)は5月22日、宮崎市内で2019年度「第64回通常総会」を開催した。総会には多数の会員が出席し、18年度事業報告及び収支決算、19年度事業計画案及び予算案を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選で、碕山理事長をはじめとする新役員の人事案を了承した。

 挨拶で碕山理事長は昨年度を振り返り、新規事業として西日本で初めてとなる溶接技能者教育講習会を開催したことや、溶接技術競技会の九州大会及び全国大会で本県代表が優秀な成績を収めたこと、県内で8人目となる九州溶接マイスターが誕生したことなどを説明。各種事業に対する会員の支援と協力に感謝の意を示した。

 一方で「業界は厳しい状況にあるが、技能者の更なる育成や若年層の確保・育成は、将来を見据えた大きな課題である」と指摘。昨年度に続き、溶接技能者教育講習会を開催するほか、厚生労働省から委託を受けて日本溶接協会が主催する溶接技能者の育成支援事業を本県でも計画していることを説明し、各種活動への協力を求めた。

 来賓祝辞を述べた宮崎県商工観光労働部の横山浩文次長は、本県の高い溶接技術が県民の誇りであり、技術の研鑽に努める会員各位の努力に敬意を表した。碕山理事長を議長に選出して行われた議案審議では、18年度事業報告及び収支決算、19年度事業計画案及び収支予算案、役員改選等の各議案を原案どおり承認した。

 19年度の事業計画では、▽溶接技術者・技能者の技術維持のための評価試験の実施▽溶接技能者教育講習会の開催▽溶接技術に関する相談・指導・調査研究▽講演会・講習会・研究会・懇談会・見学会等の開催▽溶接技術競技会等の実施―などを通じて、本県の更なる溶接技術の向上に会員一丸で取り組むことを確認した。

 理事長に再選された碕山氏は、人手や資材が都市部に集中している現状に懸念を示し、都市と地方の格差の解消に少しでも貢献できるよう、地方の声を大にして関係機関に訴えるなどして、「協会及び会員のために頑張っていきたい」と意気込みを語った。

*新役員は次のとおり(敬称略)
▽理事長=碕山裕和
▽副理事長=後藤健治、都倉保博
▽理事=山田耕一、日髙寛、倉本英和、山口順一、百市博臣、鎌田修作、川口和弘、椎屋幸雄、伊地知信幸
▽監事=奈良宏一郎、阿萬正紀
▽相談役=鳥越清、布施泰史
▽顧問=蓬原正三、横田照夫、井本英雄、外山衛。