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日塗装宮崎県支部が55周年 更なる飛躍と発展を固く誓う

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▲写真は挨拶する朽木支部長、表彰式、記念式典の模様

 一般社団法人日本塗装工業会宮崎県支部(朽木充嗣支部長)は5月16日、支部創立55周年を祝う記念式典と祝賀会を宮崎市内で開催した。日塗装の北原正会長や九州ブロックの各県支部長、宮崎県の河野俊嗣知事ら多数の来賓に加え、宮崎県支部や行政・関係機関から約80人が出席。55周年の節目を盛大に祝い、日塗装の更なる飛躍と発展へ意を新たにした。

 式典で挨拶に立った朽木支部長は、1964年の設立から現在に至るまでの宮崎県支部の沿革を紹介し、歴代支部長をはじめとする先人の努力に敬意を表するとともに、11月16日の「いいいろ塗装の日」に合わせた支部活動として、県内学校で生徒を対象とした塗装体験や塗装奉仕活動に取り組んでいることを説明した。

 塗装業界の課題である人材及び後継者不足に関しては、日塗装本部と歩調を合わせながら、働き方改革やキャリアアップシステムに取り組む考えを示した。また、老朽化が進む社会資本の機能維持に際して、塗装業界の果たす役割の重要性についても言及し、「技能士の育成や技術の向上、品質の確保に努めていく」と述べた。

 日塗装の北原会長は、現場を支える専門工事業の視点から、外国人労働者や建設キャリアアップシステム、技能者の能力評価の在り方について言及。将来の塗装業界を担う若年層の確保・育成に向けて、働き方改革を推進するためには労務単価のアップが必要不可欠であり、これを業界の声として強く訴えていくよう求めた。

 表彰式では、宮崎県支部の発展に尽力した▽園田龍男氏(森塗装)▽堂地隆一氏(佐藤塗装店)▽宮島三千信氏(宮島塗工)▽横山貞男氏(柴塗装)―に北原会長から日塗装会長表彰が贈られた。受賞者を代表して謝辞を述べた園田氏は、「これからも人との繋がりや絆を大切にし、日塗装の更なる発展に努めていく」と話した。

 来賓を代表して祝辞を述べた河野知事は、国の防災・減災、国土強靱化対策に伴い、公共事業予算の確保に一定の見通しが立つ中で、その先を見据えた担い手及び後継者の確保が課題であると指摘。若い世代にやりがいや魅力を伝えることがものづくり産業の重要なテーマであり、県としてもこれに注力していく考えを示した。

 式典後に行われた祝賀会では、宮崎県支部の顧問を務める横田照夫県議会議員が挨拶し、緒方克則相談役の乾杯の発声で開宴した。宮崎県支部の顧問や来賓の紹介、アトラクションが行われる中、九州ブロックの支部会員が情報交換を行う姿や、会食と懇談を通じて参加者同士が親交を深める姿が会場の随所で見られた。

■19年度の事業計画など決定

 宮崎県支部の創立55周年記念式典と祝賀会に先立ち、同日には2019年度「第55回定時総会」も行われた。総会には委任状を含めて支部会員全員が出席。18年度事業経過報告や各委員会の活動報告、18年度収支決算、19年度事業計画案及び収支予算案について審議を行い、いずれの議案も原案どおり承認された。

 18年度の活動報告では、ペインテナンスの普及及び推進に向けた取り組みや学生を対象とした塗装体験の実施状況、塗装製品の品質確保、新技術・新塗料の普及促進、安全衛生大会及び防災訓練の実施状況、全国建築塗装技能競技大会九州ブロック大会の開催結果等について、各委員会の代表が会員に説明を行った。

 19年度の事業計画に関しては、▽会員企業の顧客拡大▽塗装技能士の若手人材育成▽地域貢献―を事業方針に掲げ、官公庁への需要開発促進に向けた活動や県との防災協定に基づく活動、塗装工事検査体制及び指導員制度の定着、会員企業の拡大、若手経営者の育成、キャリアアップシステムへの登録、奉仕活動などに取り組む。

 総会ではこのほか、宮崎県塗装技能士会及び日塗装宮崎県支部青年部の活動報告も行われた。技能士会の秦新次郎会長は、技能検定合格に向けた事前講習や小中学生を対象としたものづくり体験教室に取り組むことを説明。青年部の吉川大輔部長は、キッズワークみやざきや技能まつり・ものづくりフェスタに参加することを説明した。