宮崎県都城土木事務所は5月8日、指名競争で「(新)陸上競技場造成・調整池実施設計」の入札を執行し、ニュージェックが5562万9300円で落札した。都城市山之口運動公園に新たな陸上競技場を整備するにあたり、公園敷地拡張に伴う敷地造成や調整池等の基盤整備に係る実施設計を委託する。履行期間は230日間。
2026年に本県で開催予定の国民体育大会及び全国障害者スポーツ大会に向けて、山之口運動公園の区域を現在の約11㌶から約22㌶に拡張し、第1種公認の陸上競技場、第3種公認の補助競技場、投てき練習場、多目的広場、公園施設、駐車場等を整備する。造成工事を含む概算工事費は全体で約200億円を見込む。
当該業務の対象範囲は、新たな公園区域のうち約17㌶。基本計画の配置及び造成計画高と、別途設計する公園及び陸上競技場施設の基本設計で示される計画内容を現地の状況に即して検討し、造成実施設計、雨水排水及び調整池設計、交差点詳細設計、歩道詳細設計、斜面安定対策工設計、既設構造物撤去設計等を行う。
入札の指名業者は、ニュージェック、ウエスコ、国際航業、三井共同建設コンサルタント、千代田コンサルタント、玉野総合コンサルタント、大日本コンサルタント、パシフィックコンサルタンツ、八千代エンジニヤリング、建設技術研究所の10社。税抜の予定価格は6948万8000円だった。
一方、第1種公認の陸上競技場(床面積合計2万5000m2程度)や投てき練習場整備に係る基本・実施設計、第3種公認の補助競技場や多目的広場、公園施設整備に係る基本設計に関しては、公募型プロポーザル方式で事業者の選定を行い、最優秀者に選ばれた佐藤・益田設計業務共同企業体と今年3月に契約を交わしている。
基本計画に於ける整備スケジュールによると、敷地造成に関しては19年度に設計業務を行い、準備期間を経て20~21年度に工事を行う見通し。陸上競技場及びその他の施設に関しては、19~20年度に基本・実施設計、21~24年度に建設工事を行う予定で、最終的に24年度末の完成を目指している。