▲写真は挨拶する西田会長、表彰式、総会の模様
一般社団法人宮崎県建築業協会(西田増美会長)は5月10日、宮崎市内で2019年度「第43回通常総会」を開催した。総会には県内各地から会員企業の代表らが多数出席。18年度事業及び決算報告、18年度公益目的支出計画実施報告、19年度事業計画案及び収支予算案、定款変更等の各議案について審議を行った。
挨拶で西田会長は、少子高齢化等に伴う職人不足により、建築業が先の見えない時代を迎えていることを踏まえ、会として建築職業バンクや一人親方バンク、ひむか大工塾、建設労働者緊急育成事業等といった人材の確保・育成に取り組んでいることを説明。「困った時にはこれらの制度を活用して欲しい」と呼び掛けた。
一方で、同日に宮崎市や都城市で震度5弱を観測した地震等に触れ、頻発する自然災害への備えとして、宮崎県との防災協定に基づき、県や関係団体と応急仮設住宅に関する協議を進めていることに言及。また、各地で開催している木工教室への会員の協力に感謝の意を示すとともに、各種事業に対する理解と支援を求めた。
議長に染川比呂志氏を選出して行われた議案審議では、18年度事業及び決算報告、18年度公益目的支出計画実施報告、18年度監査報告、19年度事業計画案及び収支予算案、保険募集事業の開始に伴う定款変更、役員の補充について慎重に審議を行い、いずれの議案も満場一致で原案どおり承認された。
19年度の事業計画では、人材の確保・育成を目的とした魅力ある職場づくりや大工育成事業等の実施、いえもり火災保険代理店登録による保険募集事業の開始、大規模災害を見据えた住宅等復旧の体制整備や大工技能者の技術・技能の向上、建設国保等の加入促進、木工教室の開催、組織の拡充等に取り組むことを確認した。
行政や関係団体から来賓を招いて行われた表彰式では、功績表彰を受賞した5人、技能功労表彰を受賞した6人、勤続功労表彰を受賞した4人、建設国保宮崎県支部の運営に貢献した2人に表彰状や感謝状が贈られた。受賞者を代表して謝辞を述べた佐田英輝氏は「これからも仕事に励み、会の一員として協会の発展に尽くす」と述べた。
来賓祝辞では、宮崎県県土整備部建築住宅課の志賀孝守課長、一般財団法人宮崎県建築住宅センターの森山福一専務理事、協会顧問の横田照夫県議会議員が挨拶。志賀課長は、会員の技術力向上の取り組みなどに敬意を表するとともに、木造住宅の耐震化促進や災害時に於ける応急仮設住宅の整備に対する支援と協力を呼び掛けた。
*表彰受賞者は次のとおり(敬称略)。
▽功績表彰=谷口秀秋、磯野正典、折田政和、舘野強、吉田英文
▽技能功労表彰=小野隆好、渡辺辰哉、斉藤弘幸、松村真二、河野光晴、筒井忠義
▽勤続功労表彰=佐田英輝、山下忠治、牧草謙児、大原聡
▽建設国保宮崎県支部感謝状=井上紘、前田清範。